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「ゲー厶?」
呆気にとられて聞き返すと、聞いていたのか「はい、ゲームです」と返されてしまった。
つまり、さっき言っていたスタートイベントがそのゲームってこと?
"そういう事です。
このゲームで僕達と勝負をし、勝ったら生きて家に帰るか、食べられるか、選ばせてあげましょう。なお、ゲームクリアに人数制限はありません。
しかし、制限時間内にゲームをクリア出来なかった場合、僕等の勝ちとみなしますので"
(ゲームに勝てば、、家に帰れる……!)
小さな可能性に期待を寄せた瞬間、ドォン‼と爆発音がして、船がグラリと揺れた。耐えきれず、悲鳴をあげて倒れた私は、盛大な尻もちをついてしまった。
鈍い痛みが腰に響いて、思わず顔をしかめる。あいたたた、と患部を擦りながら、顔をあげてギョッとした。
何このけむり……!?!?
焦げ臭い匂いが廊下から漂い、少し咽ながら口元を覆う。煙を逃がそうとして、窓を開け、私は再び、大きく目を見張った。
「部屋が……ない!?」
夜の闇のせいで、はっきりとは見えないけれど昼間には確かにあった隣の部屋が、黒煙をあげて、消えていた。
まるで、爆発したみたいに……
"おっと、失礼しました。間違えて爆発してしまったようですね"
え、間違えて……?
今の爆発で、部屋が1つ無くなったんだよね?
こんな中に人がいたりでもしたら、、ひとたまりもないじゃない!!!
"まぁ、説明が省けました。
ちなみに今の部屋は無人なので、安心しぃ?"
この状況を楽しむかのように、魔物は笑っていた。その様子からして、失敗したという、焦りは微塵もない。
ちがう、、今のは失敗なんかじゃないんだ……
(私達に、見せつけるために、、、)
拒否すれば、命は無いと言いたいのだ。言葉に隠された裏の意味に手が恐怖で震えた。
ゲームを拒めば、待つのは『死』
勝てば、生きるか死ぬか、権利を与えられる。
(ルールもやり方も分からないゲームを、
どうクリアしろっていうの…?)
"心配ありません。
僕達が出す、クイズに答えて、全て正解すればいい話です。要は乗っかっちゃえばいいんですよ"
そんな無茶な、と思ったが私が食べられないで済む方法は、どう足掻いても一つしかなかった。無慈悲な魔物達との勝負で、このゲームで勝たないといけないのだ。
そう、命をかけて
"さぁ、
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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです!(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん!!前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです!ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね!!(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます!!(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-@crewさん» コメント、ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍(?)する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-@crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します!あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます!更新頑張ってくださいね! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)
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