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その時、甲高い悲鳴が私の耳を貫いた。


悲鳴の後を追うように「おい坂田」と呆れたような声がして、声の方を見るとチャイナ服が困り顔で赤毛青年を見ていた。



「だから、まだアカンてゆーたやろ」

「まだ何もしてへんもん!」



盛大に頬を膨らませた赤毛青年の手の先に居たのは、大きなウサギの人形を抱きしめた少女だった。顔立ちからして、まだ幼い事が分かる。

6歳ぐらいなのだろうか、



「ねー、いいでしょ?」

「もうちょい待ちぃって」

「えええええ、お願い!もう無理!ガマンできない!!!」

「はぁ………うらさん、どないしましょ?」



遂に駄々をこね始めた赤毛青年の相手に疲れ果てたのか、チャイナ服は堕天使の方を見た。



「んー、まぁ良いんじゃん?子供一人くらいならそこら辺に幾らでもいるし」



堕天使の口から出たとんでもない一言に凍りつきそうになる

手首を握り潰されそうになっているのも、恐怖すらも忘れて、私はその黒い服をギュッと掴んだ。



「そんなのどうかしてる!まだ小さい子供なのに!!」



しまった…

私が言った途端に堕天使の顔がどんどん黒くなっていって、ニタリと笑う。



「どうする?あの子を助ける?その場合、自分を犠牲にする事になるけど」



再度、最悪な質問を繰り返されて、左手の力が緩んだ。唇を噛み締めて、縋るようにその瞳を見つめて、首を振る。



「だめ…」

「何が?自分が死ぬのが?それともあの子が死ぬのが?」

「どっちもだめ…」

「それは聞けない。どっちか選んで?」



意地悪く揺れる緑柱石を見て、あぁ、やっぱりこの人達は人外なんだ、と思った。

こんなにまで命を無下にするなんてあり得ない。正気の沙汰じゃない。目の前で子供を食べる所を見るなんて、絶対に嫌。



必死に思考を巡らせた。どうにかして、その子が食べられなくて済む方法を考えないと、、、



けれど、いくら考えても、私のちっぽけな脳みそで思いつく方法はたったの一つしかなかった。



「うらさんが良いって言ったんやから、良いんじゃね?なぁセンラさん」

「んー、まぁそうですね」


「待って!!」



チャイナ服の言葉を遮ぎって叫んだ。
4人の視線が私にもう一度集まる。



あぁ、私ってバカだ。本当にバカだ


震えてて、泣きそうで、自分が死ぬかもしれないのが、堪らなく怖くて仕方がないのに…

今すぐ逃げ出したいのにこの選択しかできない




「……この人達を、家に、帰して……ください」

○→←○



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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです!(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん!!前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです!ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね!!(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます!!(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-@crewさん» コメント、ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍(?)する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-@crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します!あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます!更新頑張ってくださいね! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月13日 14時

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