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ページ29

「俺達は魔物だ」



笑みと共に向けられた言葉にゴクリと唾を飲み込む。納得は、していた

ずっと言われ続けていた事だし、今まで起きた事を考えても、納得しない訳がない



でも1つ、どうしても分からないことがあった



「なんで……」



4人の視線が私に集まる。その内の紫色に染まる瞳と視線がぶつかった。右手首の手錠の冷たさが妙に体に滲みていく



「なんで……志麻さんは、手錠を…?」



どうしても分からなかった



だって、貴方は私と同じ人間なんでしょ?

ましてや、魔物狩りで魔物から、他の人達を助けるって言ってた。なのに、なんでこんな事をするの…?




すると、志麻さんはクスクスと笑いだした

何を思ったか、手錠に繋がれた鎖を放り投げ、甲板に叩き付けられた鎖の音がジャラリと辺りに響く



予想外の彼の行動に私達は呆然としてしまった。いや、呆然としていたのは私だけだったのかもしれない



長くの間を開けずに志麻さんは「そうやったなァ」と私に背を向けた。くろぐろとした海に向かってツカツカと歩きながら呟く




「俺は魔物狩りなんかやない。ちなみに、人間でもないで」

「え……?」




船のマストの前でピタリと止まる。一度こちらを見て、にやりと笑うとマストの影に隠れた

一瞬そこが紫色に光り、また声がする




「俺はなァ、"屍生人"や」




マストの裏から出てきたのは、紫色の迷彩柄のジャケットを羽織った人物。肩から提がるベルトリンクの銃弾は鈍く光り、ジャケットは所々に血糊がついていた


目の前いるのは軍隊にでもいそうな人


パーティスタイルの服を身に着けていた時とは大きくかけ離れた姿の志麻さんがそこにいた




「志麻、さんが、、屍生人?」

「そ。いやァ、大変だったで?魔物狩りのフリしながら、動かんといけんかったし」

「でも、第3ゲームでアナウンスの人と…」

「そうそう!あれはビビったわ。センラが急にアドリブぶっこんでくるから」



と視線をあの中華風の服を着た青年に向けた。センラと呼ばれたその人物は肩を竦めて、志麻さんを見る




「ビビってないくせに、よく言いますよ。
それにちょっとぐらいスリルがあった方が面白いでしょう?」

「まァな、そこそこ楽しかったわ」




うそ、でしょ?

志麻さんに騙されてたってこと?



彼が満足そうに私を見る。全身の力が抜けて、ヘナヘナと座り込んでしまった

騙されてたなんて



ポッカリと穴が空いたみたいな喪失感だけが私の中に残った

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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです!(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん!!前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです!ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね!!(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます!!(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-@crewさん» コメント、ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍(?)する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-@crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します!あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます!更新頑張ってくださいね! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月13日 14時

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