グリムラルカ インゴーストシップ

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まずは、この問題とあの宝石がどう関連付けられているのかを考えよう。


♧の石を持つ堕天使、♤の石を持つ屍生人、
♡の石を持つ賢者、♢の石を持つ僵尸


選択肢の宝石は、緑柱石(エメラルド)、紫水晶(アメジスト)、柘榴石(ガーネット)、黄玉石(トパーズ)



魔物の数は4、宝石の個数も4で等しいから、4人の魔物の持つ石をそれぞれの宝石が表していると考えられる




「だとしたら、どの宝石がどの魔物を示しているのかを見つければいいやんな？」




私の推測に志麻さんが確認するように言った。それを私は肯定する

多分、魔物の事だから、公にはしてないけど、何処かにヒントを隠している。何か宝石と、この4人それぞれに共通する物があるはず


じゃないと、解けないし



(でも、共通する"何か"ってなんだろう…？)



「俺的には、やったらめったら出てくる、クラブとかスペードがすごく気になるんやけど」



彼が羊皮紙に染みた黒インキを指した後、宝石が浮いている方を示した。そして、左から順番に人差し指を向けて呟く




「宝石は、緑柱石がクラブ、紫水晶がスペード、柘榴石がハート、黄玉石がダイヤの形になっとる」


「あ！じゃあ、文面と合わせたら……」


「クラブの緑柱石は、堕天使。スペードの紫水晶は、屍生人。ハートの柘榴石は、賢者。ダイヤの黄玉石の、僵尸を表していることになる」




二人でニヤリと顔を綻ばせた。いい調子！
このまま上手くいけば、あっという間に第2ゲームをクリアできるかもしれない！！


でも、私達にはまだ、大きな疑問が残っていた




「ここまではいいとして、、、『知恵』を持っている魔物が分からいんよなぁ……」



そう、彼の言う通り、『知恵』を持っているのが4人の内、誰なのかが全く分からないのだ



そもそも、『知恵』ってどういう事なんだろう

誰が一番頭が良いかを当てろってことなの？



正直、そんなの知るわけないし、(知っても良いことないし)その場合、当てずっぽうでいくしかない。というか、頭の良さをどう調べろと？




「うーん、、、直感でいくとしたら、"賢"が付くくらいだし、賢者？？」

「そんなんで、俺等の運命を決めてええんか」

「それはダメに決まってますけど……」




志麻さんも困ったように頭を捻っている。彼の言う事は全く持って、ごもっともであるは思う


・・・知恵を持っているのは誰か、か



本当に、本当に「賢者」を、直感で選んで良いのだろうか？

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