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ページ15

「お前、人間?」



問いかけに必死に首を縦に振った。
また銃を突きつけられたりなんかしたら、たまったもんじゃない!


彼はチッと舌打ちをすると、銃を自分の懐に戻し、私の前から離れ、どさりと薔薇柄の椅子に座った。そして、不満げに私に言葉を浴びせる



「今ので魔物退治用の弾、一発減ったんやけどどうしてくれんねん」



私は、その弾で無罪で殺されそうになったんですけど……

というか、何で拳銃持ってるの、
普通に銃刀法違反で捕まるよね?!



言い返したい言葉は沢山あったけれど、たったさっき襲われた時の事が脳裏をよぎり、黙って俯く事しかできなかった



穴に落ちるわ、銃殺されそうになるわ、
不運のダブルコンボにそろそろ心が折れそうだ


挙げ句のはてに、魔物と間違われるなんて、、、ん?



「魔物、退治…?」



私の一言に紫の彼が苛立ちを混ぜた声で、あ?とこちらを少し見た。その気迫に若干怯みながらも、負けるもんかと訪ね返した



「魔物が、本当にいるんですか?」



私がじっと見つめると、彼は一瞬目を見開き、何も言わずに頷く



「じゃあ、あのゲームもアナウンスも、私達を閉じ込めたのも、本当に、本物の魔物ってこと…?」

「そやけど、、、お前、この船の乗客?」



今度は私が頷く番だった

旅行でこの船に乗った事、甲板で気絶した事、起きた出来事を全て話すと、彼は納得したような顔をした



「あの……」

「ん?」

「魔物の事、教えてください」

「別にええけど、なんで?」



彼は私を不思議そうに見つめた

その表情からは、先程までのみち満ちた殺気は感じられず、心からの疑問を浮かべているのだととることが出来た



根は悪い人じゃないのかな

……拳銃を向けられるのは頂けないけれど



「なんでって、信じた訳じゃないけど、変な事が起きてるのは事実だし、否定の仕様がないじゃないですか。それに…」

「それに?」

「………私を襲った時の紫さんの手、冷たかったから」



ビックリするくらい、体温が無かったから、本当は紫さんも怖かったんじゃないかなって


思った事を正直に話すと、彼は目を丸くさせて、黙って私を見つめてきた。そしてまた数秒の間が出来る


変な事が言っちゃったかな、と困り始めた頃、彼が言った




「志麻」

「……え?」

「俺は紫さんやなくて、志麻な。お前は?」

「A………Aです」




ふぅんと志麻さんは私の名前を繰り返すと、よろしくなと呟いた。

○→←5.紫水晶のゴーストハンター



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。りうむ 。 - そうなんですね(´∀`*) 覚えていてくださって嬉しいです!(>ω<*) (2020年5月12日 23時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 。りうむ 。さん» あぁっ、りうむさん!!前作に引き続き、コメント、そして応援までありがとうございます!!そう言って貰えて嬉しいです!ちょっと張り切って作ってみました笑笑 (2020年5月12日 0時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
。りうむ 。 - 1ゲームごとの画像を細かくつくっていてすごいですね!!(語彙力がなくてすみません(>< )) 応援してます!!(´ω`*) (2020年5月12日 0時) (レス) id: a1d0ac6eed (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - 紅灯-あかり-@crewさん» コメント、ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです(≧∇≦)これから志麻さんが大活躍(?)する予定なので、良かったら見に来てやってください笑 何時でもお待ちしてます! (2020年4月28日 21時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
紅灯-あかり-@crew(プロフ) - 初コメ、一コメ失礼します!あ、すきです。志麻くんに首絞められるの見てゾクゾクしちゃった自分がキモくて怖いです(震え声)何時も見てます!更新頑張ってくださいね! (2020年4月28日 0時) (レス) id: 7ac7f90b4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユン | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年4月13日 14時

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