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艶めいた声に背筋がゾワリとして、すぐさまセンラさんの手から逃げた。微かに残る吐息が擽ったくて、耳を抑えた
「面白い反応してくれるねぇ、もっといじめたくなるんやけど」
ニヤリと口角を上げた彼に何か危ないものを感じて冷や汗が流れる。
引き攣った顔で彼を見ると、センラさんは楽しそうに笑い、「冗談やって」と言った
私を誘拐した魔物に冗談を言われても、通じる筈がない。というか、ご飯を貰って気が抜けてたけど、この人が味方って訳じゃないんだよなぁ…
しかも、魔王の気分次第で私の死期が決まるって、つまりそれまで魔物達とここで暮らすって事だよね
Stogh Shipで暮らすのは願ってもない事だけど、魔物付きっていうのは頂けない
また血を吸われるに決まってるし、あんな激痛、もう絶対に味わいたくない…
「血色悪いねぇ、もう止血も輸血も終わってるから、血は足りてると思うんやけどなぁ」
「止血？」
「うん。坂田の吸血の跡、もう治ってるやろ？」
肩を見ると血を吸われた傷は無く、それどころか、跡一つすら見当たらず、全く痛くなかった
魔法ってやつですか……
止血も輸血もできるなら、痛みもなくして欲しかったな、なんて思うのは贅沢だろうか
「あ、ちなみに次の吸血から痛みは感じないから安心しぃ？僕等の体液には麻酔効果があるから、噛まれたり、血ぃ吸われたりしても、1回目はちょっと痛いけど、その後は効果がきれるまでは痛ないで。薬みたいな感じやね」
なんでこういうヒーリングには期限がつくんですか、と言いたいのは山々だったが、流石に欲深過ぎるとバチが当たりそうな気がするので、黙っておく事にした
「で、もう1つの話なんやけど、この船たくさん設備あるやん？豪華客船とはいえ、僕等5人で暮らすのにあんまり多いと困るんよ。せやから、必要な設備以外消してる。大分船の構造が変わっとるから、迷子にならんといてな」
「え、ちょっと待って。設備を消した？」
妙に引っかかった事を尋ねると彼は頷いた
「うん。必要な分以外ね」
「た、例えば？」
「んー、大浴場とか遊戯館、レストランも別に要らんから縮めたし、プールも消したかなぁ…」
ガンっと硬いもので頭を打ち付けられたようだった。それってほぼ全部消したってことだよね…？
魔物の住処だったとはいえ、Stogh Shipの施設が消えてるなんて、、
「そ、そんなぁああああああ……」
「え、どないしたん？」
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ユン(プロフ) - LiLi Kaさん» コメントありがとうございます！拘っていた所だったので、気づいていただけて、とても嬉しいです！！ LiLi Kaさんの仰る通り、濃いめの青にしてみました！！ (2020年6月16日 0時) (
レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
LiLi Ka(プロフ) - 惨めのところ色違う？濃い青みたいに見える…もしわざとなら主人様のセンス光ってる！ (2020年6月15日 20時) (レス) id: ef0b88e85e (このIDを非表示/違反報告)
ユン(プロフ) - tamaさん» コメント、応援ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！！よかったら、主人公ちゃんと4人の行方を見守ってあげてください！笑 (2020年6月9日 10時) (レス) id: ca6f64574e (このIDを非表示/違反報告)
tama(プロフ) - この作品、とても好きです！応援してます！ (2020年6月8日 23時) (レス) id: 38d6d4018c (このIDを非表示/違反報告)
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