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『え、…あ、えーっと…その…』
中村｢隠しても、Aさんの視線でバレバレだから笑｣
やっぱりうみくんにはバレてたみたい。
小声で話してくれたから、
近くで一緒に動画を見てる悠誠くんと元太くんには聞こえていない。
少し前にお手洗いに席を立ったちゃかちゃんにも知られてない。
中村｢そっかー、海斗か〜。何で？何で俺じゃないの？｣
同じ"カイト"だよ？、って。
『いや、あの…中村さんも…カッコいいとは思います…はい。』
中村｢まじ！？カッコいい？それは嬉しい！
てか、何その喋り方！ ウケんだけど笑｣
たっはー、って今日イチの笑い声が響いた。
松田｢なになに、どうしたの！？｣
中村｢ははっ、何でもねーよ笑｣
松田｢絶対何でもなくないじゃん！教えろよー！｣
中村｢ねね、Aさんはいっつも俺らの事何て呼んでんの？
流石にさっきみたいに苗字にさん付けとかじゃないよね？｣
『えっと、…うみくん、元太くん、ちゃかちゃん…ですね
別に変わった呼び方ではないですよ』
中村｢じゃあそれで呼んでよ、俺もAちゃんって呼ぶから｣
"ね？"って綺麗な白い歯を見せて笑う姿。
ナチュラルな名前呼びには流石に胸が高鳴った。
松田｢え、何か海人だけ仲良くなっててずりぃー！｣
俺も俺も！って大きな声で"Aちゃーん！"って呼ぶから、
戻って来たちゃかちゃんに"元太の声外までうるせー"って怒られてた。
中村｢ごめん、凄い今更だし、聞くのも失礼なんだけど…
Aちゃんって何歳？｣
『…如恵留くんと同い年…です、』
中村｢俺らの3つ上！？まじか、全然見えねー…
馴れ馴れしくしてごめん、喋り方変えた方が良い…ですか？｣
『あ、いえ…むしろ今まで通りの方が有難いです』
中村｢ほんと？じゃあ今まで通りで、改めてよろしく｣
『こちらこそ、です。』
中村｢むしろ、Aちゃんが敬語無くしてくれた方が嬉しい｣
だめ？、って聞いてくるうみくんはやっぱりPET TIGERに相応しい。
『……善処します、』
中村｢うん、そうして笑｣
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作者名：れおな | 作成日時：2023年2月12日 9時
