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━━ 松田side ━━
開演前に楽屋に差し入れと共に顔を出してくれた悠誠。
映画で少し共演したのがきっかけで、同い年って事もあり仲良くなった。
悠誠が前に楽屋に来てくれた時にメンバー数人と仲良くなって、今に至る…って感じ。
数日前に、公演後ご飯行かない？って誘われて決まった今日の会。
事前にAさんが居るって聞いてて、何度か話を聞いた事ある人だし悠誠も信頼してたから大丈夫だと思って。
海人とちゃかも誘って3人でお邪魔させてもらう事にした。
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松田｢どうしたんだろね、｣
先程促された席に腰を下ろしながら、2人に話を振った。
中村｢Aさん…だっけ？あの子、｣
松田｢そうそう！悠誠の元バイト先の先輩らしいよ！｣
先輩っていう割には俺らとそんなに変わらない様に見えたけど。
宮近｢多分、海人は気付いてると思うんだけど…｣
ちゃかも席に座りながら話し始めた。
宮近｢多分、あのAさんって人、
俺らの事ちゃんと知ってる｣
中村｢だーよねー、元太の事見ながら"松田くん"って呼んでたし｣
松田｢……あぁ！｣
そういえばさっき名前呼ばれたわ。
元太、としか悠誠は呼んでなかったのに。
松田｢…やべーかな、やっぱり、｣
宮近｢んー…微妙ではあるよね｣
松田｢でも悠誠が大丈夫って思った人なら大丈夫じゃない？｣
宮近｢まぁ…悪い人には見えなかった…｣
中村｢てか、それ…俺らのグッズじゃね？｣
海人の指差す方向にはさっき部屋を出て行く前に移動された大量の荷物。
別の袋に入れてあるけど、チラッと見えてる今回のツアーグッズ。
団扇の持ち手も見えていた。
松田｢おぉ！マジじゃん！｣
立ち上がり、荷物が置いてある方に近付こうとした時、
悠誠｢ごめん…、ちょっと聞いてほしいんだけど、｣
さっき腕を引かれて出て行った悠誠が1人で戻って来た。
悠誠｢俺も知らなかったんだけど、
実はAさん元太達のファンらしいんだよね｣
中村｢あー、うん
俺らもちょうどその話してた｣
悠誠｢3人の為にもこの場は止めた方がいいって言ってくれてて…
でも、Aさんは言いふらしたりする人じゃないんだよね｣
悠誠の言葉を聞いて、少し腑に落ちた。
俺らに近付きたい人って何となくわかるし、
さっきのAさんからはあまり感じなかった。
お邪魔させてもらったのはこっちだし。
松田｢大丈夫だよ、このまま一緒に飯食お！｣
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作者名：れおな | 作成日時：2023年2月12日 9時
