《76》 ページ28
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━━━ 宮近side ━━━
Aの飲むペースは早くなるばかりで…
いつの間にか敷いていたクッションを抱えて体育座りをしている。
本当に大丈夫か、なんて心配してたら案の定肩に感じた重み。
小さく耳元で聞こえる寝息にやっぱり…って気持ちと、
突然の至近距離に少し早くなる鼓動と共に肩に力が入る。
Aを起こさない様に静かに一つ深呼吸をして、再び画面へと視線を戻した。
.
あれから30分程経っただろうか。
ちびちびと飲んでいたお酒はやっと2缶目を開けた。
『んー、、』
宮近｢ッお……っと…｣
突然動いたAは俺の肩からずり落ち、咄嗟に頭を支えた。
いっか、ここで。
すっかりオフの姿で前みたいに眼鏡もかけてない。
膝の上でまだスヤスヤと眠るAを見つめながら頭を撫でた。
いつもより少し幼い顔で眠る姿がより一層愛おしくて。可愛くて。
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ゆったりとした音楽が流れ、本編が終わった事に気付いた。
やべ、最後の方全然見てなかった…
『ん…』
宮近｢…あ、起きた｣
ゆっくりと開いたAの目はまだ光に慣れてない様で視点も定まっていない。
状況を理解したのか焦るAがまた可愛くて笑みが溢れた。
水のペットボトルを差し出した後、"主人公達は？"って本編についての質問。
宮近｢え？…あー……、｣
俺も見てなかったから答えられる筈も無くて言葉を濁した。
『、？…海斗くん起きてたんだよね？』
宮近｢起きてたよ｣
ちゃんと起きてたけどね？
宮近｢…や、ほら。自分で見た方が良いだろ？｣
『まぁ…そうだけど、』
俺の返答に不服そうなAの表情。
Aの寝顔見てました、なんてバカ正直に言える訳ないだろ。
宮近｢Aの酔いもだいぶ覚めたみたいだし、ちょっと戻してもう1回見ればいいじゃん、な？｣
『え、でも海斗くんまた見る事に…』
宮近｢俺はいいの、気に入ったのは何回でも見るタイプだから笑｣
事実に混ぜた少しの嘘。
引かれたくないからこれくらいは許して下さい。
さっきよりも自然と近付いた距離に嬉しくて。
無意識に緩む顔を隠して平静を装った。
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二度目のエンドロールが流れ、"良かったね"なんて感想を言い合う。
ずっと、こんな時間が続けばいいのに。
ずっと、俺の隣で。
宮近｢……A、、あのさ、…ちょっと聞いてほしい事がある｣
心臓が五月蝿い。
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れおな(プロフ) - 宮近くん大好きさん» 数ある作品の中からこの作品に出会って頂きありがとうございます！リクエストもありがとうございます！連載中の作品もある為少しお時間を頂く様になるのですが、リクエストにお応えしたいので気長にお待ち頂ければ幸いです。 (3月7日 3時) (
レス) id: 23908185a8 (このIDを非表示/違反報告)
宮近くん大好き - 初めまして。宮近くんの小説を捜してたら辿り着きました。番外編のリクエストです。妊娠疑惑のお話と妊娠&出産のお話をお願いします (3月5日 19時) (レス) @page36 id: a964eda7da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおな | 作成日時：2021年1月24日 11時
