《37》 ページ38
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━━━ 中村side ━━━
少し身体がダルい休み明けの月曜日。
用事があって昼休憩に企画開発部の前を通った。
すぐに見付ける事が出来たAちゃんの姿。
背向かいのデスクにはちゃかの姿も見えた。
一緒に居る姿はあの呑み会以来だけど、
その時より仲良くなってるのは目に見えてわかった。
今も笑いながら話してる二人の姿。
中村「ちゃか〜、Aちゃーん」
外から軽く手を振って二人を呼んでみた。
『あ、うみくん！』
宮近「あれ、海人何してんの？」
そう言いながらすぐに二人は近くに来てくれた。
中村「ちょっと用事でね、
何か二人めっちゃ仲良くなってんね」
『え、そうかな？』
宮近「…まぁ同じ部署だし…な？」
二人の間には前とは少し違う空気を感じた気がした。
まぁほぼ毎日一緒に居ればそうなるか、なんて。
ちょっとだけ、…ほんのちょっとだけ。
ちゃかを羨ましく思った。
宮近「…あ、そろそろ休憩終わる」
ちゃかの一言で時計を見ると午後の始業時間まで残り8分。
『ほんとだ、……あ、海斗くん。
後で資料について聞きたい事あるんだけどいい？』
宮近「あー、A絶対わかんねーだろうなと思った笑」
……今の、聞き間違いじゃないよな。
俺に対してじゃないその呼び方。
中村「……じゃあ戻るわ」
『あ、うみくんまたね！』
宮近「じゃあな、海人」
平静を装ってデスクに戻って行く二人の姿を見つめた。
ちゃかがAちゃんの事を呼び捨てにしてた。
Aちゃんもちゃかの事、下の名前で………
自分のデスクに着いて。
いつの間に……って疑問でモヤモヤして。
同じ"かいと"なのが余計にそんな気持ちにさせた。
もしかしてちゃかも……なんてあんまり考えたくない事。
ちゃか本人から聞いたわけでもないし。
どっちにしろ、Aちゃんを諦めるなんて考えはないけどね。
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── お詫び ──
前回更新の《36》で、私の確認不足により名前変換がされないようになっておりました。
ご指摘して下さった方ありがとうございます。
修正済みですので、改めて読んでいただければ嬉しいです。
本当に申し訳ありませんでした。
今後も【 隠れた素顔に魅せられて 】をよろしくお願い致します！
れおな
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作者名：れおな | 作成日時：2020年12月10日 6時
