《38》 ページ39
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『…えっ！？いつの間に！？』
美咲「えへへ、実は1ヶ月前くらいから…」
お互い忙しくて、久しぶりに美咲とのお昼。
まともに会ったのは皆で呑んだあの時だけだけど、
あの松倉くんと付き合い始めたという衝撃の事実。
しかも既に1ヶ月記念日も過ぎたという話。
『全然知らなかったんだけど…！
何ですぐに教えてくれなかったのー』
美咲「せっかくなら直接伝えたくて笑」
幸せそうな美咲の顔。
それを見たらこっちも嬉しくて。
おめでとー！、なんて言いながらぎゅーって抱き着いた。
美咲「ありがとー！
……ねぇ、そういえばAの方は？」
『私？何が？』
美咲「何が、じゃなくて！
あいつ！…中村とその後どうなったの！？」
あー、美咲の本題は付き合った報告よりもこっちだったのかなって思うくらい目がキラキラしてる。
『んー、どうも何も……うみくんとは仲良くなったよ』
そうじゃなくて！とかちょっと拗ねた様に横で言ってる。
美咲「中村、絶対Aの事気に入ってたはずなのに…
……あ、後あのちゃかさんとか！」
『何でそこで海斗くんが出てくるの？』
美咲「いや、いつの間に名前で呼び始めたの！？
ちょっと、色々詳しく聞きたいから金曜日空けといてよね！」
タイミング良く休憩時間が終わる合図のアラーム。
私ももっと美咲の話を詳しく聞きたかったから、
スケジュールには2日後の金曜日に"美咲聴取"と入れた。笑
.
そっかー、美咲と松倉くんお似合いだったもんね。
そう思いながら美咲と別れて一人歩いてた。
宮近「…何にやけてんの？」
エレベーターを降りてオフィスに向かう途中、後ろから海斗くんに声を掛けられた。
『え、にやけてた？』
宮近「うん、思いっきり。ちょっと不気味だった」
『海斗くんひどい…』
海斗くんの言葉が少しショックでその場で少し俯いた。
宮近「あー、うそうそ！ごめん！」
そう言いながら目の前にしゃがんだ彼は私を覗き込む。
宮近「……良かった、泣かせたかと思って焦った…」
『泣いてはないけど、ちょっと悲しい……』
宮近「本当ごめん、ちゃんと訂正します。」
これでもかってくらい目尻が下がってて、とても申し訳なさそうな表情を浮かべた海斗くん。
『……じゃあミルクティーで許してあげます』
宮近「ん、了解。笑」
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作者名：れおな | 作成日時：2020年12月10日 6時
