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入社して早1ヶ月。
GWはあっという間に過ぎていき、
ある程度この環境にも慣れてきた頃。
山田「じゃあ、宮近は俺と。
Aちゃんは川島と組んでやってね」
『「はい」』
川島「Aちゃん、一緒に頑張ろうね！」
『頑張ります！』
和気あいあいとした雰囲気のこの部署。
数週間前から殆どの人にAちゃんと呼ばれるようになった。
宮近くんも、山田主任以外にはちゃかちゃんとかって呼ばれてる。
こんな緩い感じで過ごしてはいるけど、
仕事は出来る人たちばかりで、まだまだ学ぶ事は多い。
初めての企画開発部ならではの仕事は、勉強の為にも如恵留先輩と組む事になった。
新人の私たちに任せられたのは、企画プレゼンテーション用の資料作り。
本当は企画考案から資料作りまで一人で出来るようにならないといけないんだけど。
企画自体はそれぞれ山田主任と如恵留先輩がすでに纏めてくれているモノ。
それをExcelとかで更に細かく纏めて、PowerPointも使ってプレゼンテーション用に流すモノを作成していく。
………という風に教えてもらった。
私は現代っ子には結構珍しいパソコン音痴。
普段は全くって程使う事がない。
卒論を書く時はタイピングに時間を取られて本当に苦労した。
今でもそれはあまり変わらず…
半年前よりは少しだけ上達した……と思う。
今日は月曜日で、金曜日には企画会議をするそうだから、木曜日までに全て揃えておかなければいけない。
あと4日。
ただでさえ私の作業スピードではギリギリだから、早速取り掛からないと。
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あっという間に木曜日で、
この資料はコピーして、ホッチキス止めをする。
明日までに間に合いそう。
………そう思っていたのに。
ほとんどの時間を費やしたプロジェクターに映す為のデータが見つからない。
ちゃんと保存したはずなのに…なんで……
もう少しで完成、というデータだった。
でも考えても私に原因がわかるはずもなく。
今の時刻は16時半。
作り直すにしても早く取り掛からないとプレゼン会議に間に合わない。
あっという間に定時を迎えた。
同僚の人たちが帰って行く中、
宮近「……Aさん、大丈夫？」
『え、あ！大丈夫！お疲れさま！』
宮近「うん、お疲れ」
帰り支度を終えオフィスを出て行く宮近くんに挨拶をして、またパソコンへと向かった。
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作者名：れおな | 作成日時：2020年12月10日 6時
