《21》 ページ22
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━━━ 宮近side ━━━
宮近「じゃあ松倉、そろそろ帰るわ」
松倉「おー、まじでありがとな！」
昨日…というか今日だけど。
朝方まで松倉と家で飲んで、目が覚めた時にはすっかり太陽が昇っていた。
昨日、松倉からの誘いがあり夕方くらいに合流した。
相談があるから家に来てほしいとの事だった。
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松倉の最寄り駅で降り、
"駅着いた"とだけ送った。
すぐに返信がきて、近くのコンビニに迎えに行くから待ってろって事で中に入って待つ事にした。
松倉「お、ちゃか！お待たせ」
宮近「おっせーよ」
松倉「ごめんごめん、
…あ、何か適当に酒買ってこうぜ！」
二人でカゴに色々入れていって、レジに向かう。
もちろん松倉の奢りで。
駅から徒歩5分の好条件。
あいつ良い所住んでんな。
宮近「お邪魔しまーす」
松倉「はい、どーぞー」
宮近「こんな時間から飲むの何か変な感じ」
しかも松倉と二人。
いつも呑みに行く時は海人もいたし。
宮近「…で、相談って何？」
松倉「いや、もうちょい飲んでからにしよーぜ」
そう言ってなかなか話が進まなくて。
1時間程経つと、空き缶がお互いの近くに2､3本ずつ転がっていた。
松倉「……あのさ、ちゃか」
宮近「うん、なに？」
松倉「美咲の事なんだけど…」
相談というのはAさんの友だちの美咲さんの事。
松倉が切り出した話は確かに言い難いのも少しわかる。
俺と別れた後、この部屋で二人で二次会をしてたらしい。
松倉が立った拍子にフラつき、美咲さんの上に覆い被さってしまった。
その体勢で勢いのまま告白をした、そこまでは良いんだけど。
その後の記憶が無いらしい。
何でそんな時に……なんて思うけど、店でもまぁまぁ飲んでたらそうなるわ。
松倉「言った所まではちゃんと覚えてんだけど、まじでその後思い出せなくて…
結局、答えを言われたかもわかんなくて…」
気付いたら朝で、美咲さんももう居なかった。
これが全容。
宮近「連絡は？」
松倉「出来るわけないじゃん」
宮近「だよね……」
美咲さんとはあまり親しくないし、
俺が出来る事って何だろう。
………そうだ。
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作者名：れおな | 作成日時：2020年12月10日 6時
