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《22》 ページ23

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宮近「松倉、出掛ける準備して」


松倉「な、え!?今から!?」


宮近「当たり前だろ、
美咲さんの所、今から行こ」



幸い一緒の最寄り駅。

まだ20時過ぎなら行けるだろ。




松倉にスマホを借りて、


"宮近です、突然すみません。今家ですか?"


そして続けて、


"今から会えますか?"と送った。



"大丈夫です、家に居ます"という返信を確認して、

躊躇う松倉を外に連れて行った。







宮近「こっから近い?」


松倉「あ、うん、すぐ…」





松倉の後ろを数分歩くと、


松倉「ちょ、ちゃか!ちょっと待って!
一旦落ち着かせて!」


宮近「ここ?」


俺の問いに首を縦に振る。





松倉に借りたままのスマホで、
"外に居ます。出てきてもらえますか?"と送る。


少しするとエントランスのドアが開き、美咲さんが出てきた。


宮近「こんばんは」

松倉「よ、…よお」


いや、お前動揺し過ぎだろ。


宮近「突然こんな時間にごめんね」


美咲「いや、全然良いんだけど…どうしたの?」


宮近「こいつほんと馬鹿だから…
ちょっと話、聞いてあげてくれる?」


それだけ告げると、俺はその場を離れた。


松倉にがんばれ、とだけ小声で伝えて。





遠目から見える位置まで離れ様子を見る。


松倉が頭を下げる動作や、必死に伝えているのが見てわかる。


最後に肩を殴られてたけど笑


その後二人は徐々に近付き、

……あー、っと…これは見ちゃいけないやつだった。




美咲さんが部屋に戻っていくのを確認して、松倉は戻ってきた。



宮近「…おめでと、」


松倉「ありがと、ちゃか!お前のお陰!」


宮近「よし、戻るかー」




そのまま朝まで飲み明かし、ダラダラとした日曜日を過ごし19時頃松倉の家を出た。





帰りに家の近くのコンビニに寄って、
外に出ると見覚えのある二人の後ろ姿が目に入った。


そういえば、海人と出掛けてたんだっけ。


偶然見てしまった文面。何となく想像はついていた。


先日のラフな格好とはまた違って、少しお洒落をした感じ。



あちらが俺に気付く様子は無く、そのまま離れて歩く。


心做しか二人の距離が近くなったように感じた。


でも、まだ付き合ってる感じには見えなくて。



だけど確実に仲良くなってるのはわかった。





海人を応援してたはずなのに、何故か内心少し焦る気持ちがあって。






いや、そんな筈ない。





そうやって気付かないふりをした。







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作者名:れおな | 作成日時:2020年12月10日 6時

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