神様弐 ページ3
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屋敷で鍛錬をしていると、時透のところへ一羽の鎹鴉がやってきた。
息を切らして羽を休める鴉に時透は、首を傾げた。
「30年後ニオクレル!!」
「は?ちょっと、」
時透が止めるも、せっかちな鴉はまた飛んで行ってしまった。
誰の鴉なのだろうか。そんな疑問が浮かんだが、まぁ30年後には忘れてるだろうと、自己解決した。
そして早刻の鴉の主が分かったのは30年後…。ではなく、30分後。訪れたのは鳴柱の人だった。
「時を越えて来たの?」
「はい?」
「別に。早く準備して」
冷たく言い放てば、鳴柱の人は髪を高く結いだした。
時透はその仕草を見つめていた。何かが心の奥で引っ掛かるのだ。もう少しで出てきそうな答えも、喉先でつっかかって、戻ってしまう。その繰り返しにイラついてくる。
「早くして…」
「はい」
平然と返事して退けた鳴柱は、木刀を持ち構えた。しばらく対峙して、先に動いたのは時透の方。
【霞の呼吸 肆ノ型 移流斬り】
滑りこむように一瞬で、相手の腹もとへ流れ、斬りつけた。しかし、分かっていたかのように攻撃は塞がれた。
【雷の呼吸 伍ノ型 熱界雷】
木刀から斬撃が伝わり、骨がビリビリと痺れる。
【雷の呼吸 陸ノ型 電轟雷轟】
その瞬間、鳴柱を中心に雷のような衝撃が起こった。
時透は、反射的に避けるが、人間の急所に潜りこんでいたため、攻撃を受けた。
「がっ……」
腕や足などが赤く腫れ、内出血を起こす。最も辛いのは全身の、痺れるような痛みだ。それでも怯まず、近くにいる内に突き技を放った。
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パプタピ - ねむりねこさん» こちらこそコメントありがとうございます!今はテスト期間なので作るのは遅くなると思いますが、待っていて下さると幸いです!あと、別の端末から送ったため名前が違うんですけど、あんまり気にしないで下さい。 (2019年11月13日 19時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 返信ありがとうございます!次回作、楽しみにしております!!! (2019年11月13日 15時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
カルビ - ねむりねこさん» ご愛読ありがとうございましす!薄情でハクジョウって読むんですね、ご指摘感謝します。確かに薄情者!って言いますもんね…。もう本当、作者のポンコツぶりが、どんどん暴かれていく…(震)次回作品も応援お願いします! (2019年11月13日 15時) (レス) id: 36c4c5cb96 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - 鬼滅亡…………… (2019年11月13日 9時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
ねむりねこ(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています!一つ気になったのですが、薄情はハクジョウと読みます!水を差してしまってごめんなさい、応援してます! (2019年11月13日 9時) (レス) id: b1690d9a63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パプタピ | 作成日時:2019年11月7日 18時