口紅の色は水色【ころん】

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〜Aside〜

重いまぶたを開くと、見た事もない景色が広がっていた。


私だったらあり得ないほど散らかっている。


取り合えず、布団をたたんで体を起こした。


「う〜ん、」


思わず声が出た。

って、あれ？


声…

ガッサガサなんだけど


ある人に声似すぎ。


しかも私、体が…

生えてる…(((


とっ取り合えず、自分の自分？に電話掛けてみよう！



"プルるるっ"



「あ！出てくれた！」

？「あ！僕の声！！やっぱり僕の電話番号！」

「やっぱり…名前、なんて言うんですか？」

こ「えっーと、ころん！ころんです！」

「こっ…ろん？なんか聞いたことあるような。私はAって言います！」

こ「これって…僕とAちゃんが入れ替わってるって事だよね…困っちゃうよ…」


「あ、その前に。触ったり見てないですよね？」

こ「あ。」


〜5分前〜

こ「今日も一日頑張るぞ〜！！」


ってあれ？


ここどこだ…？


なんか体が重いなぁ…


っ…胸がある！？


ぷにぷにしてる。

何があったんだ…？

￣￣￣￣￣￣
「触って、ないですよね？？？？」

こ「もちろんだよ〜ていうか、自分の声と話すのって、なんか不思議だなぁ」

「そ、そうですね…ってよく見たら大きいパソコンあるじゃないですか」

こ「まっ、待って。じつは僕、すとぷりっていうグループのころんなんだけど、配信とか色々あって…どうしよう」

「すっすっすっぱぁ…！？すとぷりのころんさんっ！！？？」


こ「そう…だけど…ってよく見たらバックに僕のアクキー付けてない！？」

「は…い」




「え？」

こ「えぇ…！？」



「とっ、取り合えず学校行ってきて下さい！！！」

こ「えっ…えぇ！？急だよ…」

「ダメです！行かないと怒られちゃうので…お母さんにバレないようにして下さいね！」


こ「じゃあ僕も頼み事がある。動画2本上げといてくれない？僕のリスナーさんなら、たぶん分かるよね？」

「へっ編集とかどうするんですか！？」

こ「軽くで良いよ〜！じゃ、ばいばい〜！」


軽く言うと、電話を切ってしまった。


「どうしよ…アモアスでも撮るか…」


動画を上げないと、今まで上げてきた毎日投稿が無駄になってしまう。




覚悟を決めて、パソコンの前の椅子に座った。

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