ぼIんIちゃIんI達の体調が悪いみたい 4

胃腫瘍 ページ12

最初に沈黙を破ったのはたまたま教室にやってきた、

ガラガラガラ

「レオちゃーん、遊びに来たよ〜」

メフィストだった。

「っ！メフィスト先生！！」

「うんうん、どうしたのー…ってレオちゃん？！」

「…メフィスト…っぐす」

血を吐いた恐怖からか、涙腺がもろくなり、なぜだか涙が止まらなくなった。

「おれ、なんかとけつした…？どぉしよ…」

パニックと倦怠感で言葉がなんだかぽやぽやしているのが自分でも分かった。

「と、とりあえず保健室に行こ！ネロくんは待っておいてくれる？」

「でも僕も心配です…！」

「レオちゃんはあんまり弱ってるところを人に見られたくないような

恥ずかしがりやでプライドが高い子だからあんまり人がいない方が良いんだけど…それでもついてくる？」

途中で

「プライドたかくねぇし…はずかしくもねぇ…」

という声が聞こえたのは知らないフリをしておこう。

「僕がいたら負担になるなら、やっぱり僕は大丈夫です。

わがままを言ってすみません」

ネロくんは素直でこういう時に理解があるから本当に助かる。

「いやいや、ネロくんはレオちゃんを心配してくれたんでしょう？

ありがとうね。あとは僕が責任もっ看病するから安心してね」

「おねがいします！！」

そういって僕はレオちゃんを背負って保健室へ向かった。

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