ぼIんIちゃIんI達の体調が悪いみたい 3

性同一性障害　メフィスト ページ46

「じゃあレオちゃん、もし秘密を言っても、それをだれにも言わないって誓える？」

「おう、絶対にお前の許可無しでは言わねぇ」

…どうせレオちゃんの事だから、いい感じに言いくるめて

僕に許可取って言うつもりなんだね。

まぁ、許可とってくれるなら良いか。

レオちゃんは真面目な所は真面目だから今回は信用しよう…

僕は深呼吸を一回してから、声を潜めて話し始めた。

「…えっと、実は僕、性同一性障害なんだ…」

「性同一性障害？」

「ちょ、レオちゃん声大きい…！」

「あぁすまん…」

「僕の場合は心が女なんだけど…」

「……」

引かれたかな？

このことを言ったのはレオちゃんが始めてなんだけど‥。

親に行ったら魔王失格だったし、何とか隠してきたけど…。

…レオちゃん、やっぱり引くのか。

「ごめんごめん、今の嘘！」

「……」

「レオちゃん…？ご、ごめん…」

「…よし、ネロたちに言うか」

「ぇ、え？」

そんなに僕のまわりから友達を奪うの…？

「だってまわりから理解されてた方が嬉しいだろ？」

まぁ…そりゃあ理解されたいけど…

レオちゃんみたいに引かれたら…

「俺は引いてないぞ？何ならお前が正直に言ってくれて嬉しい！」

「…気持ち悪いと思わないの？」

「いやいや、思わねぇよ、最近は結構理解する人が増えてるんだぜ？

時代に乗っていこうぜ！」

…レオちゃんはポジティブだなぁ…

でもそういう所が好きで、信頼できるんだよね…

しかもレオちゃんが言った事は大抵当たってるし…

「大丈夫、ネロたちは絶対に引かない。お前の真の姿、知りたいと思うんだ。」

「…本当に‥？」

「おう！俺が保証する！てかお前もあいつらと授業するし、分かるだろ？」

まぁ…そうだけど…

「俺が言ってやろうか？」

どうしよう…レオちゃんに言ってもらった方が今の気持ち的には良いけど…

でもやっぱり僕が言わないと、そのあと会いにくくなるかも知れないし、

自分で言うのが一番良いよね…

「…自分で言うよ」

「じゃあ俺はついていく！」

「…ありがとう…！」

言うのは明日で良いよね‥

緊張する…

性同一性障害　メフィスト→←性同一性障害　メフィスト

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す