ぼIんIちゃIんI達の体調が悪いみたい 3

アムカ ページ41

……話すつもりは無かった。

隠し通すつもりだったのに。

…二人共優しすぎだろ。

これじゃあ隠せねぇじゃねぇか…！


俺は、最初は空元気で明るく言っていた。

だが、ネロとメフィストが、無理しないで良いよなんて言うから、

途中から涙が溢れて止まらなくなった。

いつの間にか、俺がこの世にいて良い理由が分からなくなってしまった事。

夜に一人、死のうとしていた事。

泣きながらアムカしていた事。

すぐ自己嫌悪状態になってしまう事。

否定せずに、話を聞いてくれた。

最後まで話した時には、

顔は涙でぐちゃぐちゃだったが、

心は少しすっきりした。

メフィストは、

「よく全部言ってくれたね」

って言ってくれるし、ネロは

「落ち着いてください、僕達はそんな事で離れたりしません… ！」

って言ってくれた。

しばらく泣いた後にやっと落ち着いて、

言えた一言が

「ありがとう」

だけだった。

これにすべての気持ちを込めた。



言った後、マリアやエレナには伝わってなさそうだったのが、安心した。

まぁ、二人なら変にからかってきたりはしないだろうが一応、な。

アムカはすぐには止められなかったが、

次の日にはなぜかメフィストが察知して慰めながら傷を治してくれた。

今では回数も減ったし、元気な毎日を送れている。

メフィスト、ネロ、

「本当にありがとな」

「え？何か言いましたか？」

「小声じゃ聞こえないよ〜」

「なんでもねぇって、それよりもう授業すんぞ〜メフィスト〜出てけ〜」

「…僕の扱い酷くない？」



完

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