69回裏 ページ40
クラスでもあまり話したことない、彼はどちらかといえば一也とは真逆で少しチャラめの所謂陽キャの部類だ
そんな彼がたまたますれ違ったから足を止める、とは一体どういうことだ
「俺前から成宮と話してみたいなーって思ってたんだよね」
「…クラス同じなのに、なんで今?」
「だって教室じゃいつも彼氏いるじゃん」
「あぁ」
休み時間に一也が私に会いに来るせいで話しかけられない、という事だろうか
ていうか、今も別に部活中だし私もこんな所で油を売ってる場合では無いのだが
「俺、成宮と仲良くなりたいんだよね、だから良かったら連絡先でも交換しない?」
「あー、えーっと」
「なに?やっぱり彼氏いるとそういうのうるさい?」
「いやー、そういうわけじゃ」
一也のことは置いておいて、ぶっちゃけこういう類のはとても煩わしい
どうしたものか、と考えあぐねていると鈴木くんはバスパンのポケットからなにか紙を取り出して無理矢理私の手に握らせた
「これ、俺のLINE!連絡して!」
「えっ!?ちょっと!」
「じゃ、俺行くわ!」と渡すだけ渡して颯爽と去って行ってしまった後ろ姿を見届け、放心状態の脳をゆっくりと動かす
てかなんでバスパンにこんな紙入れてんだ
「いや、まじで…どうしろと」
ああ、だからこういうの、悪いけどめんどくさいんだってば
「なーに、その紙?」
「うわっビックリした!!」
練習後プレハブ小屋付近のベンチで先程渡された紙を睨む様に眺めていると、いつの間にか後ろに立っていた一也に気付かず驚いて声を上げてしまった
「なに?なんかの暗号?」
「…あぁ、一也ガラケーだもんね、これはLINEのIDだよ」
「LINEのID?誰の?」
「同じクラスの鈴木くん、移動中に渡された」
「はぁ?」
正直にあった事を話すと後ろから私を見下ろしている一也の顔が急に怒っている時のものになった、なんでだ
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とらお(プロフ) - ジョゼフィーヌさん» この度はコメントありがとうございます!ダイヤ、残り2話…衝撃でした…。でもまだactIIIを信じてます!!でもそのおかげで出会ってくれたのは感謝しかないですね、凄く褒めていただけて光栄です!自己満作品ではありますが、これからもよろしくお願いします! (2022年10月13日 18時) (レス) id: 9196c41cf9 (このIDを非表示/違反報告)
ジョゼフィーヌ(プロフ) - ダイヤのA最終回まで残り2話と聞いて何か面白い夢小説ないかなって思って探してたら、この作品に出会えて、凄く読み応えがあるし、続きも気になります!無理しない程度に更新頑張って下さい!楽しみに続きまってます! (2022年10月12日 16時) (レス) @page27 id: 8e4a678c0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とらお | 作成日時:2022年9月25日 14時