気まずい ページ6
沖田さんに、いわゆる壁ドンをされました。
その時は人が来て、うやむやになって良かったのですが…今日は学園物語のお仕事で相手役は沖田さん。
それに、スマホのお仕事情報を確認したらCMオーディションが入っています。
うう…気まずいです。
現場に入ると、沖田さんもプイッと私から目をそらしました。
ある意味、2人のモデル友達がいるのは救いです。
1人はファッションが大好きな、そよちゃん。
もう1人は、見かけによらず大食いな神楽ちゃん。
えーと、今日のテーマは『カワイイね』
転校して来た総悟君は、みんなにカワイイって言ってて、調子の良い奴なんだ。
どうせアタシに言う言葉も特別じゃない…
お仕事はしっかりしなくちゃ!!
総悟「アハハ!みんなカワイイねィ。でも君が一番かねィ!」
そよ「きゃ〜!」
A(あーあ…もう…。あの転校生ってば軽すぎ!でもアタシ、なんで、あんな奴のこと気になってるんだろ…)
総悟「なぁ、君は俺と話してくれねェの?」
A(しょーがないな…。ここは大人の対応で…)
「アタシと話すより、他の子と話す方が楽しいんじゃない?」
総悟「俺が一番話したいのは、君でさァ」
A「はっ?なんで?」
総悟「だって好きだから❤」
そよ「いやぁぁぁ!」
神楽「なんでアルカ!?だってさっきは、みんなにカワイイって…!」
総悟「一目惚れ、なんて言ったら冗談だって思うかもしれねェが…俺はAちゃんが好きだ!」
A(ええっ、こんなみんなが見てる前で…恥ずかしいけど…)
総悟「ビックリした顔もカワイイねィ!俺、君のこともっと知りてェ…ダメですかィ?」
A「ううん。…アタシもあなたのことが知りたいわ」
はぁ〜、なんとか撮影は一回で終わりました。
「Aちゃん!」
「神楽ちゃん!」
「Aちゃんは、演技も上手アルナ!」
「ありがとう!」
神楽ちゃんやそよちゃんと話していると、誰かに肩を叩かれた。
振り向くと、そこには沖田さん。
「ちょっと借りてくぜ」
そう言うと、2人の返事も聞かず私の手首を掴んで、どこかへ向かう。
連れて来られた場所は控え室。
「おめぇ、次のCMオーディションの話きてんだろィ?」
な、なぜ知ってるのでしょう?
「知ってんのは、土方に聞いたからでさァ」
「え?」
仲が悪いのではなかったのでしょうか…。
「気に食わねェヤローだが、腕は確かだ。まぁ、アイツと仕事すんのは許してやらァ」
「あ、ありがとうございます…?」
.
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神夜卯月(プロフ) - 鈴鈴さん» しれっとセクハラすんのが沖田君です(笑) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 4f3e9c3be0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鈴 - 沖田くんしれっとセクハラ発言すんじゃないよww (2019年5月29日 14時) (レス) id: 28e8401333 (このIDを非表示/違反報告)
神夜卯月(プロフ) - 鈴鈴さん» ありがとうございます!続きも随時更新していきます! (2019年5月28日 17時) (レス) id: 4f3e9c3be0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鈴 - 沖田口調が上手ですねィ!さっそく読ませて頂きしたぜィ?続きが気になりまさァ! (2019年5月28日 14時) (レス) id: 28e8401333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜卯月 | 作成日時:2019年5月28日 4時