一緒にカフェ ページ4
「Aちゃん!」
「あ、妙さん!」
「あー、会えて良かったわ!実は、あなたに渡す物があるの。はい!あなた専用のスマホよ!これからは、あなた1人でお仕事を進めてもらうわ。毎月スマホにお仕事の情報を送るから、それを見てお仕事してちょうだいね!」
「はい!頑張ります!」
これからは1人でやっていくんですね。
しっかりしないと…!
「…って、いけない!これ、沖田君のスマホだわ!さっき、沖田君に新しいスマホを渡したんだけど。その時、Aちゃんのと間違えちゃったみたい…」
なにやら、嫌な予感がします…。
「Aちゃん。悪いけど、沖田君と交換してきてもらえる?沖田君、カフェに寄るって言ってたから、行ってみて!」
妙さんが交換してきて下さい!とは、言えずカフェに向かいます。
えーと、沖田さんは…。
「ん?A、どうしたんでィ?」
「あの、妙さんがスマホを間違えて渡してしまって…」
「あり?新しくもらったスマホ、俺のじゃねェわ。ほれ、交換な」
「はい。ありがとうございます」
「おつかいの駄賃だ。何か飲むかィ?」
沖田さんがメニューを見せてくれた。
紅茶を頼み、待つ間に沖田さんと話をする。
「おめぇ、なんでモデルになろうと思ったんでィ?」
「私、伝説のマルチタレントのミツバさんに憧れてるんです!!いつか、彼女みたいなタレントになりたくて…」
「そりゃまた、たいそうな夢だねィ…」
「分かってますよ。でも、私が有名になって憧れの人は?って聞かれた時にミツバさんの名前を言えば、ミツバさんは永遠に忘れられないじゃないですか」
私がそう言うと、沖田さんは今まで見たことのない優しい笑みを浮かべた。
「ところでこのカフェ、制服が可愛いことでも有名なんでィ。制服着たさに、このカフェでバイトする雌豚もいやがるが…おめぇはバイトなんかすんなよ。これは、プロダクションの先輩としての命令。ここに限らず、どこでもバイトしねェって俺に誓いやがれ」
「は、はい…!!」
沖田さんの途中からの恐ろしさに思わず返事しちゃったけど、命令?誓う?
あれ?これは、プロダクションの規約とかなんでしょうか?
でも、私の返事を聞いて満足そうな沖田さんを見て、良かったと思いました。
それから、カフェで別れる際に個人のスマホの連絡先を交換し合って別れました。
《またな》
別れてからすぐに送られたLINEに、
《はい》
と返信する。
もしかしたら、そんなに怖い人じゃないかもしれません。
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神夜卯月(プロフ) - 鈴鈴さん» しれっとセクハラすんのが沖田君です(笑) (2019年5月29日 15時) (レス) id: 4f3e9c3be0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鈴 - 沖田くんしれっとセクハラ発言すんじゃないよww (2019年5月29日 14時) (レス) id: 28e8401333 (このIDを非表示/違反報告)
神夜卯月(プロフ) - 鈴鈴さん» ありがとうございます!続きも随時更新していきます! (2019年5月28日 17時) (レス) id: 4f3e9c3be0 (このIDを非表示/違反報告)
鈴鈴 - 沖田口調が上手ですねィ!さっそく読ませて頂きしたぜィ?続きが気になりまさァ! (2019年5月28日 14時) (レス) id: 28e8401333 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神夜卯月 | 作成日時:2019年5月28日 4時