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□そのジェラシー俺が美味しくいただきます□ ページ24

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「やぶ、おれんち来て、最速で」


ひかるから呼び出しメールが届いた
どうした、どうした
俺にそんなに会いたいのか?ニヒヒw


俺はウキウキしながらひかるの部屋を訪ねていった

しかしどうもひかるの様子がおかしい
ご機嫌斜めのような、俺に怒っているような
それでいてすごく落ち込んでるような


「ひかる、どうした?なんかあった?」
「……、別に」

「そうかぁ?なんか変だぞ…」

ひかるは頬をプゥと膨らませ口をもごもごさせている

「言いたいことがあったら言ってみい?溜め込むと良くないぞ」

ひかるは溜め息をひとつ床に落とすと蚊の鳴くような声でつぶやいた

「おれのなのに……」
「ん?なにが?」
「やぶはおれのだと思ってたのにそうじゃなかったッ」

ひかるは恨めしそうな顔で俺を見上げた

えっ?俺怒らせるようなことなんかしたっけ…、イヤ、してないしてない
やましい事は何もないぞ

「何言ってんの、俺はひかるのものに決まってるじゃん」
「違うもん、ちねんともいのちゃんともイチャイチャしてたもん」

「なにそれ?」
「なにそれじゃないっ、イチャイチャの写真おれ見たもん」

そう言えば最近それぞれのツーショットの写真あがってたな
もしかしてあの写真が原因なのか?

「えー、あんなの普通じゃん、全然フツー」
「ちねんにめちゃくちゃデレデレしてた…ラブラブだった…」

あぁグラスのあれね
あれはちょっと調子こいた感はあったけどその場のノリだよ
それにちねんと仲良いのはいまに始まったことじゃないし
ひかるも知ってるじゃん

てか、いつもだったらあれくらいなんでもないのにおかしいな

「あれはファン向けのサービスショット、わかってるだろ?」

だがしかし、ひかるの顔にはペタリと
「いいえ、わかりません」って書いてある


「それにいのちゃんと肩組んでニヤニヤしてた」
「ニヤニヤなんてしてないし軽く肩に手を乗せただけだぞ」

やっぱりおかしい
俺といのーなんて顔を合わせれば要らん事言い合う
色気もへったくれもない間柄
それにいのーは高木にぞっこんであいつらが付き合う前から
ひかるはいのーの恋愛相談に乗ってやってたはずだ

俺とメンバーとのツーショットに気を揉んで
挙げ句の果てご機嫌斜めになってるひかるって…やっぱり変だ


むむむっ、待て待て、
コレって…もしかして愛のジェラシー?

もしかしなくてもひかちゃんやきもち妬いてるの? 可愛っ

キラリンと空から星が降ってくる音がした


**

……→←……



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作者名:べす | 作成日時:2022年7月12日 20時

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