酔っ払い ページ26
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8本目を飲み終えた時、あ、ヤバいって気づいた。
酔ってきた。
「A、今日飲むね」
「ん〜」
「は?酔ったの?Aって酔うの?」
なんなの、それ。笑
私だって飲みすぎたら酔いますよ。
「俺も酔ってるーー」
「佐野くん明日日勤ーー」
「もうオールするーー」
「じゃあ私もーー」
2人とも口調がおかしくなってきて、
佐野くんに飲め飲めって勧められて2人でもっと飲んでたら、
あ、涙出てきた。
「は?え、ちょ、どした?」
「佐野くんーー!!泣」
「佐野くんだけど。笑」
「もうやだ。せっかく忘れられそうだったんだよ?なのになんで....」
「うん....忘れなよ」
「頭から亜嵐が出てってくんないーー」
「....お前そんなんで会いに行けんの?」
「付いてきてね」
だめだこれ。
佐野くんも酔ってるけど、私が酔うことってめったにないから収集つかない。
「はぁもうAさーーなんでそいつなわけーー」
「亜嵐ーーー」
「彫刻じゃなきゃだめなのかよーーー」
「亜嵐彫刻じゃないーーー」
「いい加減気づけよーーーー!!」
「ウサギさーーーーん」
わけわかんないし、近所迷惑だけどとりあえず叫ぶ私達。
なんなの、これ。笑
超楽しい。笑
「Aのバカヤローーーーー!!!」
ひどいこと言いながら私にもたれるように抱きついてきた佐野くん。
酒臭い。多分私もだけど。
なんか、酔い覚めてきたな。
「もうさ、酔ってるから変なことしても許してね」
「え、なんかすんの?」
ぎゅううってきつーく抱きしめられて、息が止まりそう。
耳を甘噛みされて、思わず背中がゾクッとする。
「ちょ、佐野くん」
「なに?感じちゃった??」
「馬鹿じゃないの???」
「...Aがその気なら俺は全然いいよ」
「何言ってんの...」
「友達じゃできないことしよっかって言ってんの」
恐ろしいぐらい妖艶な顔してそんなこと言ってくるから、
顔に熱が集まる。
佐野くんのこんな顔初めて見た。
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「ばーか、冗談だわ」
「わかってるし」
「寝よ、ベッド連れてって」
「歩けないの?」
「一緒に寝んの。」
「え、なんか怖い」
「ばか。冗談だって言ってんじゃん。何もしねーよ」
そう言われて、結局佐野くんのベッドで、
抱きしめられたまま眠りに落ちた。
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すぅっぴ - ココアさん» ありがとうございます!いつか良いものができるように頑張ります!ココアさんもこれからも頑張ってください!応援してます! (2017年4月1日 17時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» いえいえ、頑張ってくださいね。楽しみにしてます! (2017年4月1日 17時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - なるほど!わかりました!ココアさんには二回も質問に丁寧に答えていただき…本当に感謝しています。ありがとうございます! (2017年4月1日 17時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
ココア(プロフ) - すぅっぴさん» ログインしたほうがいいですよ!作者ポイントも加算されますし、パスワードなしで編集できるので! (2017年4月1日 16時) (レス) id: 71838e9f90 (このIDを非表示/違反報告)
すぅっぴ - ココアさん» 応援してます!あとちなみになんですが、私はまだ初心者でログインすらしていないのですが作品を書くことになったらやはりログインしたほうがいいのでしょうか? (2017年4月1日 15時) (レス) id: fd085afb23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ココア | 作成日時:2017年3月24日 10時