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Aside




それから数週間玲於くんは1度も連絡よこさないし

お店に来ることも駅で見かけることも無かった



連絡してみようって思った日もあったけど

それはなんか違うかなって

変な遠慮して送れないまま。




でもやっぱり気になって仕方なくて

隼くんにLINEした



ツアー前で最近忙しいからじゃないかな

とか曖昧な返事を返された。


玲於くんはこの前ツアー終わったって言ってたし


流石の私もそれくらい分かる 何かあったんだって。



だけどやっぱり勇気は出なくて

結局何も出来ないままだった。







いつもの様にバイトを終えいつも通り駅に向かう


この時間、普段は少ない駅のホームに人が多くて

何事だとパネルを見ると
人身事故の影響で1本遅れるって。


なんかベンチで待つ気になれなくて


思いつきでコンビニに駆け込み

玲於くんと飲んだチョコモーモーを飲んだ


なにこれ私 未練タラタラの失恋女みたいじゃん

とか思ったりして少し虚しくなった


色々考えてたら思いのほか時間が経っていて


いつもより1時間遅い電車に乗って帰った。



最寄りについて電車を出ると見覚えのある後ろ姿


でもその背中は少し寂しそう。


もしかしてって思ってLINEする



宛名は随分久々の【佐野玲於】



今まであんなに躊躇してたのに

すっごい軽い気持ちで送った


【今日も寒いね】って。



そしたらすぐ既読ついて


【うん】って来た



数メートル先のその人は同じタイミングで携帯を見た



携帯の電源を切ってゆっくりと歩き出す


色んな感情が溢れて涙が頬を伝った。



トントン、と肩を叩く




玲於 「うわ、びっくりした。あ、(みつき)じゃん久しぶり。ってなんで泣いてんの?」




いつもと同じ声。


なんでそんなに普通なの?私はこんなに心配したのにあぁそっか私だけか好きなの。

って私メンヘラじゃん





「玲於くんのバカ」





玲於 「は?どう考えてもバカはお前」




「もう、ほんとに大バカだよ。嫌い」




玲於 「いやてかお前こんな時間になにしてんの?」




「何ってバイト帰りだよ」




玲於 「いやお前んとこ10時まででしょ?もしかして男でもできた?」




「私片思いしてるもん」




玲於 「はやく告っちゃえよお前、別に顔悪くないしまあ体も?」



ニヤニヤして得意そうに言った。



そんなこと言うなら付き合ってよ



「セクハラ。」



冗談。っていって私の頭を優しく撫でる


やめてよ。また好きになっちゃう。

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りなg(プロフ) - 玲於くんと年上彼女のお話がみたいです! (2020年2月10日 22時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)
あみ(プロフ) - はじめまして!!レオくんとのストーリーが希望です! (2020年2月10日 18時) (レス) id: 7fb669fa47 (このIDを非表示/違反報告)
りなg(プロフ) - はじめまして!玲於と彼女がどーなってくのか楽しみにしてます!(^^)! (2020年2月1日 1時) (レス) id: 12a3518566 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:そると | 作成日時:2020年1月16日 23時

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