[あんスタ]瀬名君の双子のお兄さんは爽やか系イケメン男子でした[男主]

34話〜仁兎side〜 ページ43

Ra*bitsのレッスンが1通り終わったタイミングで、Aちんが口を開いた。









それは俺たち1人1人の欠点を的確に当てているもので、たった10数分のレッスンを見ただけでこれだけのことがわかり


なおかつその欠点が直らない理由などを
見抜いてしまうAちんはさすがだと思った。








コイツは天才ではない。


だけど、努力を惜しまない

「努力の天才」

だと俺は思っている。





自分が血が滲むほどの努力をして、
その輝きを手に入れたからこそ、




きっと、その人の動きを少し見ただけで
欠点や、それを直すために必要なことがわかるのだと思う。






きっと自分と



出来ていなかったときの自分と

重なるからなんだろうな〜…












そう思っていても

これだけ言い当てられると

どうしても暗い顔をしてしまう。






こういうときはに〜ちゃんの俺が
1番しっかり支えてやんなきゃいけないのに…










そう思って口を開きかけたとき












「けどそれを、その新人故の
たどたどしさ、至らなさが、
未熟さをも、
観ている側へ、ファンへと向ける可愛さ、愛くるしさへと変えている。
確かにまだまだなとこで成長中のユニットだけど、
1人1人が仲間のことを思い合って、支えながら、自分たちらしく進んでいく。
「Ra*bits」…いいユニットなんじゃない？」










あぁ









こいつはちゃんと俺たちの良いところ
















長所をしっかりと見てくれているんだ





















屈託のない笑みを浮かべて俺たちにそう告げた

Aちんをみて
















コイツには本当に適わないな…















としみじみ考えながら












俺たちも最高の笑顔を向けたのだった

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