page58、恋の病 ページ15
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『はあぁぁ…』
「…」
『はあぁぁ…』
「…」
『はあぁ…』
「大丈夫で」
『はあぁぁ…』
「大丈夫じゃないか…」
ミュゼルの声が遠くに感じる。
恋の病がここまで強烈なものだと思わなかった。
頭がぼんやりして何も手がつかない。息が詰まって吐き気がする。
よくよく考えれば初恋なんだなこれ。
リヴァイを好きだと言う奴を散々見てきた。どこに惹かれるのか分からなかった。顔か？性格か？意志の強さか？好きになる理由ばかり考えてた。実際好きになるとそのへん曖昧になってくる。恋は理屈で語れるものではない、それを実感した。
全部あいつのせい。どうしてくれるんだ。
『許さないぞぉ…』
あれ、なんか視界が
「ちょっ、何泣いてるんですか！？」
泣いてんのか私。何やってんだ部下の前で。
ヤバい止まんない。でも、気持ちとは裏腹に涙が止まらない。
『うぅ…ひっ…ミュゼルぅ…』
「えぇ…？」
困惑するミュゼルに泣きつく。今は何かに縋っていたい。
辛くて、苦しくて仕方ないのだ。
「やっほーA−…って何！？どうした！？え！？」
ハンジが入って来た。いつもなら追い出すのだがその気力すらない。
ミュゼルにただ縋りつく。
「ハンジさん一回外に、」
「え、なんで、Aー！」
ミュゼルがハンジを追い出し、室内に私の嗚咽だけが虚しく響いた。
―――
遅くなってすみません…。
私が少し前にお知らせした新作を公開しました。
公開した作品も、この「政略結婚とか聞いてない」も
めちゃめちゃ更新遅いですが、これからもよろしくお願いします。
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枝豆(プロフ) - いんこぷりんさん» ありがとうございます！楽しく読んでいただけているとは…。とても嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2020年6月1日 22時) (
レス) id: d4fe53da6f (このIDを非表示/違反報告)
いんこぷりん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。お受験、枝豆さんにとって素敵な春を迎えられるよう祈ってます！コロナまだまだ怖いですがご自愛ください(^^) (2020年5月29日 1時) (レス) id: a01a78f710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝豆の皮 | 作成日時：2020年5月6日 23時
