page57、唐突な告白 ページ13
page54の続きです。
――
Aside
新居内・Aの部屋
『私は猫なの？』
撫でくりまわされ、耐えかねた私がそう言った。私を小動物か何かと勘違いしてないか？近いし何か恥ずかしいし…とりあえず、やめてほしい。
撫でまわす手が止まったと思ったら顎に手が下がってきた。…ん？顎？
「首輪付けてやろうか？」
『嫌です』
このドSならやりかねないので即答した。猫だから顎ね、納得。首輪って…。
監 禁とかヤンデレとかを想像してしまうのだが。いや、これも本当にやりそう。容易に想像出来て怖い。
色んな意味でとんでもない人を夫にしてしまった気がする。(全く根拠のない妄想)
『私はペットじゃない。』
嫁です。あなたの嫁です。猫飼いたいならそのうち飼えばいいでしょ。いや無理か。
というか、こそばゆい。本当猫だと思ってるだろ。
顎を這う手をぺちぺち叩く。手は止まらない。
『ちょっと？』
再び手を叩く。だがその手が捕まれ、引かれる。状況の整理がつかないうちに再び抱きしめられていた。
昨日抱きしめられた時は過去の事でいっぱいになっていて分からなかった。耳元に感じる吐息、少し速い心音、そして体温。
『な、何で、』
「好きだ」
それを聞いた瞬間、涙が溢れた。
『…は、はぁ？』
「お前が、好きだと言っている」
少し名残惜しく心地よい体温が離れる。目が合わせられず私は俯く。
これが思考停止というのだろう。意味が分からない。何なんだよ急に…。
心の整理が追い付かない私をよそに、リヴァイは私の顎を掬い目を合わせてくる。体に力の入らない私は精一杯の抵抗で目を逸らした。
それも失敗だった。額に音を立ててキスが落とされた。
私の中で何かの危険信号が灯り、リヴァイを押し退ける。
「悪い」
そう言いリヴァイは出て行った。
これではっきりした。私はリヴァイが好きなのだ。
『ごめんね、ごめんねリヴァイ…。』
私はごめんを連呼して泣き崩れることしかできなかった。
―――
お気に入り登録者数を見て叫びました。
20人突破…。
ありがとうございます！
さあこの先、どうなるのか！？
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枝豆(プロフ) - いんこぷりんさん» ありがとうございます！楽しく読んでいただけているとは…。とても嬉しいです。これからもこの小説をよろしくお願いします！ (2020年6月1日 22時) (
レス) id: d4fe53da6f (このIDを非表示/違反報告)
いんこぷりん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます。お受験、枝豆さんにとって素敵な春を迎えられるよう祈ってます！コロナまだまだ怖いですがご自愛ください(^^) (2020年5月29日 1時) (レス) id: a01a78f710 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：枝豆の皮 | 作成日時：2020年5月6日 23時
