最後に視界に入ったのは。 ページ44
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「(結局、昨日は治から逃げまくってしもたなあ。部活の時もめちゃくちゃ睨まれてたし…)」
嫌われてしまったかもしれない。
それならそれで、いいような。
でも、やっぱり嫌だ。
「(どうしたら、ええんかな)」
いっそ誰かに言ってしまいたい。
苦しさから、痛みから、解放されたい。
でも、やっぱり迷惑はかけれない。
「(…治が、俺のせいでもあるって言ったってことは、もうバレてるんやろうけど)」
「…(人1)、大丈夫か？目のクマすごいで」
「あ、北さん…大丈夫です、ちょお最近寝れんくて…」
「無理したらあかんで。なんなら朝練参加せんでもええよ」
「ッ、嫌です、参加します」
私の必死さに、北さんは少し驚いたけど、
そうか、と一言。頭を撫でて行ってしまった。
不審がられただろうか。
不安で押しつぶされそうで、だから、誰かに頼られたかった。必要とされたかった。
ここが、居場所だから。
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「オイ(人1)。今日話しあんねん。絶対逃げんなや」
「え、」
「安心しいサム。俺も角名も、銀もおるで」
「ほんなら安心やなあ。ええか、絶対逃げんなや。二回言うたで」
朝練後、治はそれだけ言って、先に行ってしまった。
私は返事ができないまま、どうしよう、と心中焦っていた。
4時間目は移動教室やった。
飯島ちゃんと教室に戻っている時、職員室に用事があったことに気づいた。
「ごめん飯島ちゃん、ちょお職員室行ってくるわ！すぐ戻る！」
「おん、慌てんでええよ〜」
私は手を振って来た道を戻る。
職員室は1個上の階だ。
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.
「失礼しました〜」
用事を済ませ、階段を降りる。
あの先生話長かったなあとか、ちょっと職員室寒すぎちゃう？と呑気なことを考えていると、
下の階から、あの子達が登ってきた。
目が合う。
一瞬硬直する身体。
それでも、私は一歩を踏み出す。
すれ違うまで、何も言われなかった。
ホッ、と息をついた時、
ドンッと、背中を押された。
いや、正しくは蹴られたかもしれない。
階段の中腹、傾く身体。
手は、塞がっている。
まずい、落ちる。
最後に視界に入ったのは、
満面の笑みを浮かべた、女の子達だった。
パキリ。
嫌な音が響いた。
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亀さん - 完結おめでとうございます！治最高…………次回作も読ませていただきます！ (2020年4月2日 10時) (
レス) id: 99a2eebfea (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - やまうみ。さん» コメントありがとうございます！初期からのファン…！嬉しいです、私の作品読んでくださってありがとうございます(^ ^) なるほど…おじいさまの名言、必ずやどこかで使わせていただきます！もう少しで完成するので待っててくださいね〜（＾ν＾） (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - しぃらさん» コメントありがとうございます！ドSの治による荒治療はいかかでしたか？(^ ^) それはまずい！もう一度宮治の荒治療を受けることをお勧めします(無限ループ)← 死なないで〜…次回作もぜひ読んでくださいね！ (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - ルナ・エイヴェルさん» コメントありがとうございます！過呼吸ぎみですけど大丈夫ですかッ(*_*) 結婚します(真顔)← ぜひぜひひっそりとニヤニヤ、キュンキュンしながら読んでください〜(^^) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 狐さん» コメントありがとうございます！いえいえ！そう言ってもらえるだけで明日を生きる活力になるので大丈夫です← ぜひぜひ、次回作もよろしくお願いします〜(^^) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月22日 23時
