もたない心臓。 ページ43
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待ち合わせ場所に行くと、私達以外はみんな揃っていた。
え、双子が待ち合わせ時間前にいるとか珍しすぎる。
「お待たせしました〜」
「(人1)、浴衣めっちゃ可愛ええやんか！」
「ありがとう、もっと言いたまえ」
「浴衣着たら胸目立たんくなるな」
「黙れぱいおつ星人ども」
双子にチョップを喰らわす。
と、侑が、繋がれた手を見てニヤニヤする。
「何仲良く手ぇ繋いどるんや」
「倫太郎が遅いから」
「いや遅くないし。勝手に引っ張っただけじゃん俺のせいにすんな」
「チッ…死んだ魚みたいな目しやがって」
「今お前も同じ顔してるよ？ブーメランって言葉知ってる？」
「あ？」
「わあぁストップ！全然仲良くなかったわ！」
パッと手を離す。
消える温もり。
口から出るのは素直じゃない言葉ばかりで、
そんな言葉しか出ない自分にイライラしてしまう。
「…もうええか？みんな揃ったし、行こうか思てんけど」
「北さん！はい大丈夫です、すみません」
「…神さん近くにおるんに喧嘩してバチ当たっても知らんで」
「「はあい」」
倫太郎をひと睨みしてからゾロゾロと歩き出す。
180センチ近くの男子の団体は周りのお客さんの注目の的だった。
特に、双子がいればね。
まあ去年もそうだったけど。
「倫太郎、とうもろこしと、あと隣の屋台の唐揚げも食べたい！」
「一つずつにしろよ」
「ツム、俺も唐揚げ食べたい」
「自分で買えや」
治と私は屋台にひたすら興奮して、ちょくちょく足を止めていた。
やばい。ここは天国か？
近くでは、３年生達が射的をしていた。
うーん。北さんと大耳さんが射的してる姿超レア。
倫太郎も同じこと思ったのか、携帯を向けていた。
盗撮って言うんやぞそれ。←
「ん〜。うま！倫太郎も食べる？」
「あーんしてくれるなら」
「…やっぱあげない」
ちょっと悔しそうな、悲しそうな顔をする倫太郎を無視して唐揚げを頬張る。
「(危ない、倫太郎ってこういうのサラッて言うからこっちの心臓がもたないよ…)」
ふう、と深呼吸する。
そういえばさっきから隣で騒いでた双子が静かだな、と思って振り向く。
「え、」
「なに」
「…双子も銀島くんも、そこにいた３年生達も、みんないない」
「…まじ？」
慌ててLINEを見る。
侑から一件。
《ファイト♡》
…はけるの早すぎでは？
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あやね - 「離れ離れの1年ちょっと。」のところの角名君の出身地は、愛知県です！！ (2022年11月2日 18時) (
レス) @page4 id: 04b5e98dd0 (このIDを非表示/違反報告)
すなりんん - 涙が勝手に溢れてきましたごめんなさい「？」 (2020年4月22日 1時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - え、好きです (2020年3月24日 10時) (レス) id: c01d9ddcd5 (このIDを非表示/違反報告)
のん - 再び失礼いたします。完結おめでとうございます！！！！角名はやっぱ色気の塊ですね！えっrrr((素敵な推しをありがとうございました！治も楽しみにしております。がんばってください！！ (2020年3月22日 23時) (レス) id: a9c340b6bb (このIDを非表示/違反報告)
亀さん - 完結おめでとうございます!!!やっっっっと結婚しましたね!!!←角名くんすきぃ……次回作も読みます!!!佐久早好きなの分かりすぎて泣…………サム楽しみにしてます!!! (2020年3月22日 22時) (レス) id: 1af3b4280f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年3月8日 1時
