忘れた。 ページ8
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「フンフン〜〜♩」
中庭にあるベンチに座ってひたすら鉛筆を走らせる。
今日は天気がいいから納得のいく作品ができそうだ。
絵を描くのは大好きだ。
楽しくて、さっきまで赤葦と言い争いしてイライラしてたのがまるで嘘のようだった。
「てか別にあんな怒らなくてもいいよな…味覚おかしいって言ったのそんな頭にきたのかな」
いや確かに好物をああ言われるのは嫌だったかもしれないけど。
嫌いなものは嫌いなんだ。
「…っと、もうこんな時間か、帰ろ！」
考え事しながら描いてたらいつのまにかめっちゃ時間経ってた。
キャンバスとイーゼルを持って美術室に戻って玄関まで来た時、
「……ケータイ忘れた」
ポケットから携帯出そうとしたらなかった。
携帯はなきゃ生きていけない。
めんどくさかったけど中庭に戻って携帯を手に取った、
「ヘイヘーイ！兎川ちゃんじゃん！？」
「…………」
めちゃくちゃテンションの高い木兎さんと、
死んだ魚みたいな目をして私を睨んでくる赤葦に出会ってしまった。
後ろには楽しそうに様子を伺う木葉さん達もいる。
「ど、どうも〜…」
「うわ放課後まで会うとか…」
「赤葦はちょっと黙ろうよ」
「もう条件反射なんだよね」
お互いにガン飛ばし合ってる様子を見た木兎さんは顔面蒼白になって
「俺、二人とも仲悪いの忘れてた！！」
「「……はあ！？」」
「お、ハモったじゃん！実はやっぱり仲良いとか」
「ありません、赤葦と仲良くとか」
「死んでもないですね。早く帰りましょう」
お前ら冷たくね！？って叫ぶ木兎さんを置いて赤葦は歩き始めて、
少し悲しそうな顔した木兎さんの背中をみんな小突いてた。
……そこで一件落着したはず。
なのになぜ。
「兎川ちゃん〜赤葦〜また明日な！」
「おつかれ！また明日な〜」
「……………」
「……………」
なんでこいつが私と一緒に歩いてやがる。
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桜(プロフ) - ごめんなさいちょっと尊い… (2022年4月7日 7時) (
レス) @page8 id: 7d2166206e (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 泣きました！本当にこのお話好きです...！赤葦最高ですっ...赤葦万歳...お疲れ様でした！ (2021年2月28日 8時) (レス) id: ebdd1925d4 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 赤葦推しの私死亡、、、 (2021年1月5日 16時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - よしこういう時は円周率だ、からめっちゃ吹きました！頑張ってください！！ (2020年7月4日 9時) (レス) id: d74ccecfb0 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - vさん» お返事遅くなりすみません（泣）コメントありがとうございます！そう言ってもらえてとっても嬉しいです！これからもよろしくお願いします！！ (2020年3月6日 0時) (レス) id: 932e8eeb07 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか
| 作成日時：2020年2月16日 19時
