悪女だった女

悪女だった　51 ページ6

あれから数日たった


なのになにがあったかまだ言い出せずにいる私


ただそれだけのことなのに…


裕「A大丈夫か?ジュースあるから飲むか?」


あ「祐太、ありがと。大丈夫だよ」


なんて口だけだったり


メンバーにもだいぶ心配をかけてしまっている…


あ「はぁ…」


また増えてきたため息


コンコン――――――


亜「はーい」


ス「失礼します。Aさんにお客様が来ているんですが…」


あ「私ですか?」


そんな親しい子あんまいないんだけど…


ス「はい…ってちょ!」


いきなり入って来た人


あ「っ!?!?」


目を疑った


母「久しぶりね」


隼「?誰ですか?」


母「初めまして!Aの母の柚希乃(ゆきの)です」


涼「母!?」


あ「な…んで…」


柚「なんでって…母親が娘の所に来るのは普通でしょ?」


あ「私はっ!…あんたのことを…母親だと思った事ない!!」


玲「A落ち着け!!」


柚「…母親に対しての態度が成ってないんじゃないの?」


ビクッ


低い声…


あの時の…同じ声


私の前に来る女


震えが止まらない…


柚「いい子たちに囲まれてよかったわねぇ。」


耳元で


柚「4日、仕事が終わってからでいいわ。私の所に来なさい」


冷たい…感情のこもっていない声に頷くことしかできなかった


夕「お姉ちゃん…」


柚「お姉ちゃん?…あぁ、あんたがあの人の…」


あ「やめて!夕菜には手を出さないで…」


柚「出さないで…?」


あ「っ…下さい…」


玲「…出てってくれませんか?」


あ「玲於!」


柚「あら、ごめんなさいねwお邪魔しちゃって。じゃ、頑張ってね!」


声を高くしながら出て行った


玲「スタッフさんあの人はもう事務所にいれないで下さい」


ス「す、すみません!!」


あ「大丈夫です。こちらこそすみませんでした…」


スタッフが出て行った後


龍「あれがAの」


亜「見た目は優しそうなのになぁ…」


あ「…この前、倒れる前に…会っちゃたの…」


メ「え…?」

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