どうしても、どうしても。２【Ren.N】 (ページ24)

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屋上

杏「結構人いますね！しかもカップルばっか！」

廉「昼休みは人多いね。俺も昼に来たのは初めて。だいたいは、授業サボる時と、放課後に呼び出される時にしか来ないから。」

杏「廉くんは最近も告白されてるんですか？」

廉「呼び出しはよくあるけど、最近まで忙しかったし、今は杏ちゃんと放課後遊んだりしてるから、とりあえず用事あるからって断ってるよ！」

杏「そうなんですね！私が予定埋めちゃっててごめんなさい。」

廉「いや、その逆。杏ちゃんがいるから、他の女の子は遠慮して寄って来れないと思うから、すげー助かってるんだよね！今日迎えに行ったことで、また噂広まってるだろうしね！」

杏「私はいつでも廉くんに会いたいので、いつでも呼び出してください！！！」

廉「うん！ありがとう。てか、杏ちゃんやっぱり積極的じゃない？笑」

(これって、この前の告白の返事とか廉くんの気持ちを聞くチャンスかもしれない。)

杏「……廉くんに振り向いてもらいたいからです。廉くんにも私のこと好きになってもらいたから。」

廉「……ちゃんと杏ちゃんに振り向いてるよ！可愛いなって本気で思うし。どして？不安なの？」

(やっぱり好きって言ってくれない…)

杏「正直…廉くんが私のこと好きなのかどうか不安です…」

廉「なんでだよ。こっち来て！」

私の手をとり、室外機裏に連れていった。

廉くんの大きな手は、私の頭の後ろをしっかりと支えた。

廉「杏ちゃん、そんなに不安なら安心させてあげる。」

そう言うと、廉くんの唇が触れた。

舌を絡ませ合っては一旦離れ、また絡ませ合っては離れ…私も廉くんを求めて繰り返し顔を近づけた。激しいキスなのに、なぜか優しさで包まれているように感じる。

昨日の紫耀とのキスとは違う。

(私は廉くんが好き。)

廉「今日の杏ちゃん色気すごいね。この続き、放課後もう一回しよ？」

杏「うん/////」

廉「杏ちゃん欲求不満？笑いつでも俺が満たしてあげるよ。」

杏「欲求不満って…それとは違います！！」

廉「ははっ！うそうそ！笑放課後迎えに行くから。とりあえず飯食わないと時間ない！笑」