六章 義理の家族愛 ページ8
馬乗りになったままどうしたらいいか分からず彼の胸元に顔を埋める。
先程まで耳にかけていた髪がはらりと落ちてきた。
shp「A...」
名前を呼ばれて顔を上げた。
冷たい手に両の頬が掴まれてそのままぐいっと引き寄せられた。
『...！』
shp「ん...」
額に当たる暖かい感触。
驚きで喉の奥がヒュっと音を立てる。
shp「大丈夫...大丈夫ですよ。」
押し倒された格好からぐっと起き上がり私の頭と背中に腕をまわす。
あぐらをかいた足の間に座らせられてすっぽり体が収まる。
包み込むようにぎゅうとされて背中をトントンと優しく叩かれた。
shp「ごめんなさい。俺がやりすぎましたね...。辛いことを思い出させてしまってすみません...。」
『(私にそういうことしてくれないんですか？)』
shp「...危機感を持ってほしかっただけなんです。するにしても辛そうなAを抱きたくはないです。」
『(笑顔ならよかったですか？)』
shp「ふふ...どうでしょうね？」
どことなく機嫌良さそうに私を抱き上げて立ち上がるショッピさん。
急に抱き上げられたことに驚き体がびくりと痙攣する。
shp「今日の夕食は唐揚げですよ。好きですか？」
『(大好きです)』
shp「出来合いのもので申し訳ないですが...」
冷蔵庫から出されたレジ袋の中にお店によくある薄いプラスチック容器に入った塩レモンの唐揚げがあった。
shp「レンチンで食べられますよ。ご飯も温めましょう。」
冷凍庫にパック分けされた白米を温め、唐揚げも温める。
その間にショッピさんが簡単な野菜炒めとサラダを作ってくれた。
ほわりほわりと湯気が立つ。
夕食はとても優しい味がした。
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しらあう - あぁっっ…！！占ツクで初めて泣きました、、、今も涙抑えながら打ってます(しゃっくり凄い) (2021年9月30日 23時) (
レス) @page15 id: 1078183734 (このIDを非表示/違反報告)
パソコンの精 - ファンです(突然の告白)あぁぁ続き気になりますけど無理しないようにして下さい！ (2020年12月13日 8時) (レス) id: 8d2541acc6 (このIDを非表示/違反報告)
さわー(プロフ) - ふーんｯ評価2票目ゲットだと言っていくぅｯｯ 続編おめでとうございます(ｽﾝｯ)更新、無理のなさらない程度に頑張ってください！ (2020年8月18日 10時) (レス) id: d2b3b95193 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：変人パラダイス | 作成日時：2020年8月18日 10時
