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――L i e°.*о'7 ページ7

「ああああ今日お母さん帰り遅いんだった、夕飯作んないと…!!」

そう言って、教室を飛び出した。
お昼休みのことがあったせいで、その後も何故か気まずい雰囲気が流れ、今日の放課後は誘われずにすんだ。
今日は用事があったので有難い。

そう思ってちょっとにやけてる時、

「わぁ?!」

どんっとなにかにぶつかった。

「…いったぁ〜…」

人にぶつかってしまったらまずいと思い、すぐに前を見た。

そこには、うちの学校の制服を着た男子がいた。

「あ、えっと、ごめんなさい!大丈夫ですか?!」
「…はい、大丈夫です…」

そう言うと、うつむいていた顔をあげた男子生徒。
とても整った顔をしていた。

「先輩も、大丈夫ですか?怪我とか…」
「あ、ううん、全然大丈夫。」

そう言うと、男子生徒が立ち上がったので、私もそれに合わせて立ち上がる。
そうすると、真っ正面に見えるネクタイ。色と、私を先輩と言っていたから、1年生だろう。

「…君1年生だよね。」
「?はい。」
「…背、高いね…」

180cmはあるだろうか。
ていうか、今時の高校1年生の身長ってこれで普通とか?

「あぁ、はい。よく言われます。」
と、ちょっと苦笑いをする、1年の男子生徒。

「あ、やっぱり?私さっき、今の高校1年の男子はこれが普通かなとか思ってさぁ。」

少しずつ大きくなっていく話のなか、何か忘れていることがあったような気がした。

「それより、あの、なにか急いでたんじゃ…?」
「え?…っああ!そうだ、ごめんありがと!」

そうだった。すっかり夕飯のことを忘れて話し込んでしまった。
……男子生徒くんの名前聞いとくか。

いつもでも“男子生徒”と呼ぶのは失礼かなと思い、走り出す前に聞いてみた。

「君、名前は?」
「え?あ、朱澤涙斗です。」

笑顔で答えてくれた涙斗くんに少しときめきつつ、

「じゃあ涙斗くん!またね!!」

走り出した。

「いやー、かわいかったなぁ、涙斗くん。」

なんて事を言いながら自宅にダッシュ。
さっきのことなんかもう忘れて、今日の夕飯は何を作ろうか悩んだ。

――L i e°.*о'8→←――L i e°.*о'6



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あづにゃん(プロフ) - 那桜さん» いえいえいえ!!これからも頑張ってください><* (2014年10月24日 22時) (レス) id: 97173182ec (このIDを非表示/違反報告)
那桜(プロフ) - あづにゃんさん» 天才のての字も文才のぶの字もないのですがありがとうございます!!! (2014年10月18日 17時) (レス) id: e2d1d8958e (このIDを非表示/違反報告)
あづにゃん(プロフ) - 那桜さん» 天才ですね!!こんな文才があるなんて!!もうホント羨ましいです><´* (2014年10月18日 11時) (レス) id: 97173182ec (このIDを非表示/違反報告)
那桜(プロフ) - あづにゃんさん» ありがとうございます!! (2014年10月17日 17時) (レス) id: e2d1d8958e (このIDを非表示/違反報告)
あづにゃん(プロフ) - 夢主ちゃんめっちゃ可愛い((>ω<´* (2014年10月13日 8時) (レス) id: 97173182ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那桜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2014年3月28日 0時

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