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――L i e°.*о'6 ページ6

「…おなか、すいた……」

翌日、お昼休み。
朝起きてぼーっとしていた私は、弁当を忘れてきてしまった。
そして困ったことに財布まで忘れてきた。

お昼休みも始まって10分経っている。教室のあちこちでは、女子や男子がグループで楽しそうにキャッキャとおしゃべりをしながら食事中だ。

教室中にはお弁当の匂いが漂っている。

「んー…おなかすいたぁー…」
もう一度机に突っ伏すと隣から唐突に声が聞こえた。

「―――お弁当忘れたの?」
「わっ」

驚いて起き上がり、となりを見てみると、

「あ、天宮くん!学食行ったんじゃ…」
「あ、今日はなんか人多かったから戻ってきた。しゃむくんとまふくんももうすぐくるよ。」
「いや、来なくてい――――」
「?」
「あ、ごめ…なんでもない。」

つい本心を口にしてしまった。
本当に来なくていいのだが。
…だってなんで昨日から私に、こう…なんていうんだろ…あの、つ、付きまとって?
いやなんかそれだと人聞き悪いしひどいな。

「んー…」
「お弁当忘れたなら、これ、あげようか?」

そう言って天宮くんが差し出したのは、購買部から買ってきたパン。

「え、いや、嬉しいけど…それじゃ天宮くんのお昼なくなっちゃうよ…」
「いいのいいの。俺実はあんまりお腹すいてないんだ。だから、はい。」

無理やり手に置かれたパン。

「あ、ありがと…」
「どういたしまして。」

すると天宮くんは席に着いた。
私は、パンの袋をゆっくり開けると、食べようとした。

―――右から、視線を感じる。

「…っあ、天宮、くん…やっぱりお腹すいてるんじゃ…?」
「あ、いや、ううん!すいてないすいてない!!ほら、食べて!!」

「うん…」

…やっぱり気になるので、

私はパンを半分に分けて、

「はい。…なんか見られてると、食べづらいから。半分こ、ね?」

天宮くんに渡した。

天宮くんは、少し驚いて、
「…ありがとう。」

と言って、微笑んだ。



――――なんか、余計食べづらくなった気が…

そんな、気まずいお昼休み。

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あづにゃん(プロフ) - 那桜さん» いえいえいえ!!これからも頑張ってください><* (2014年10月24日 22時) (レス) id: 97173182ec (このIDを非表示/違反報告)
那桜(プロフ) - あづにゃんさん» 天才のての字も文才のぶの字もないのですがありがとうございます!!! (2014年10月18日 17時) (レス) id: e2d1d8958e (このIDを非表示/違反報告)
あづにゃん(プロフ) - 那桜さん» 天才ですね!!こんな文才があるなんて!!もうホント羨ましいです><´* (2014年10月18日 11時) (レス) id: 97173182ec (このIDを非表示/違反報告)
那桜(プロフ) - あづにゃんさん» ありがとうございます!! (2014年10月17日 17時) (レス) id: e2d1d8958e (このIDを非表示/違反報告)
あづにゃん(プロフ) - 夢主ちゃんめっちゃ可愛い((>ω<´* (2014年10月13日 8時) (レス) id: 97173182ec (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:那桜 | 作者ホームページ:ない  
作成日時:2014年3月28日 0時

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