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必死の明智くんに救いの手を差し伸べたのは、信長だった。
「信じるしか術がないのか？」
俯く明智くんの前に座り込んだ信長。
「ならば容易いことだ。俺は貴様を信じよう」
『信長…』
「信長、」
「信じるだけだろう？簡単な話だ」
信長は明智くんを見てにっこりと微笑んだ。
「信長くん…」
『私も信じるよ。これで嘘だったら人間不信になっちゃうかも』
私も信長の隣に座り込んだ。
「蝶野さん」
「私も信じます」
続くみやちゃん。
「Aちゃん、みやびちゃん、」
「信じたもん勝ちですから」
「日下部さん…」
「みんな、信じてやろうぜ？」
井伊くんの呼びかけに、みんなも同意してくれた。
井伊くんが言うと重みが違うな。
「お前が言うな」
「うっせえな、人は変わんだよ」
「信じよう」
「お前ら何やねん！」
まだ何か言いたげな秀吉くんが立ち上がり、明智くんの前にしゃがんだ。
「はぁ…分かった。ただ明智、みんなの前で二度と、裏切らへんって誓え」
「誓う。絶対にみんなを裏切らない！」
「ちゃう。俺らじゃない。二度と、自分を裏切んな」
「…うん」
「じゃ、信じたるわ」
「ありがとう」
『秀吉くん…！』
自分を裏切ることの辛さは、誰よりも秀吉くんが知ってるもんね。
誓った明智くんに、秀吉くんは満面の笑みを向けた。
「うんじゃねえよ！」
「はあかっこええやろ！なあAちゃんかっこよかったなあ」
『あはは、かっこよかったよ』
「Aちゃんに話しかけんじゃねえよ！」
カッコつけた秀吉くんにみんながブーイングを出したけど、みんなどこか嬉しそうだった。
「うつけが」
─────────────────────────
「こうして僕は、全てを話しました。家康くんがやろうとしていた計略を全て。そして、策を練ってもらいました」
「策だと？」
「お前の言葉通り、絶頂から絶望の奈落へ叩き落とす策だ」
黒田くんが教室の入ってきて、徳川くんと向かい合った。
「黒田…！」
「自分の描いた策通りに事が進んでいると思わせた。お前に、絶頂への階段を登らせるため、あえて本多と秀吉は、お前にやられたんだ。そして希望通り、信長が旗印を掲げた、ように思わせた」
「ように思わせた？」
信長がにっこりと笑う。
「何を言ってるんだお前ら？」
「映像には、信長の旗印が、ちゃんと映っていたはず！」
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
