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「いらんねん！お前のやっすい謝罪なんか」
「頭を下げに来たのか」
「いえ、」
「では何だ」
「渡しに来ました。…家康くんを倒す、策を渡しに」
思いがけない明智くんの言葉に、みんなも驚いていた。
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「そこで僕は、家康くんの作戦を全て話しました」
─────────────────────────
「どうもおかしいと思ったんだよ」
「ああ」
「なるほど、それで盗聴をしていると」
明智くんは、本当に徳川くんの作戦を全て話してくれた。
『じゃあ、これが』
「うん」
信長の襟元で光ったのが盗聴器だった。
変に触って作戦を台無しにしたりしなくてよかったー。
「では、今も聞いているのでは」
心配する上杉くんに、明智くんはタブレットを見せた。
「今は、音声を切ってます」
「では、裏切り者がいると我々を撹乱し、雑魚の中に混じり家康本人が一人一人倒すのか…」
「卑怯な真似を…」
「あの野郎！」
「ちょっと待てや」
みんなが徳川くんに怒りを向ける中、秀吉くんが待ったをかけた。
「お前らなんでこいつの言うこと丸ごと信じてんねん」
秀吉くんの恨みは深かった。
ただ、これも明智くんの作戦だという可能性も無いではないので、秀吉くんのような視点も必要なのかもしれなかった。
「一度裏切ったやつやろ？そんな奴をどう信じろって言うねん」
「まあ確かにそうだなぁ井伊直政くん」
「うるせえよ」
「お前が裏切らへん確証は？」
「また裏切んじゃねえのか？」
「そうだ！」
明智くんへヤジが飛ぶ。
「僕は、家康くんの圧倒的な強さに惹かれた。この人について行けば、人間らしい表の道を歩けるようになるんじゃないかって。でも違った。ずっと、君たちが眩しかったよ。…仲間を信じて、手を取り合って戦う姿。…和の心だ」
明智くんは信長を見た。
「今更だってのは重々分かってるけど、だけど、僕は戻りたい！だから決めたんだ！もう二度と、みんなを裏切らない！命かけて自分に、そう誓ったんだ！！！」
『命かけて…』
明智くんはどれほどの覚悟を持って私たちのところに来てくれたのだろうか。
「せやから、一度裏切った奴をどう信じろって言うねん！」
「それでも、僕には信じてもらうしか術がない」
「明智」
確かに、目に見えない信頼を形で表すのは難しい。
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
