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『ちょっと、余計なこと言わないの』


わざとなのか素なのか、こんなときまで駄洒落を言う信長の太ももを軽くはたいてやった。

しかも、みやちゃん完全スルーだ。


「そんなうまくなかったか」


一瞬驚いた顔をした信長は、ちょっと悲しそうに俯いた。

いやいや、そういう問題じゃないのよ。


「信長くん…!」

『みやちゃん?』


今はこの人に同情しなくても大丈夫だよ?


「そうですわ!良いアイデアがあります!」


急に立ち上がったみやちゃんは、笑顔になってアイデアの中身を話してくれた。



─────────────────────────


次の日の休み時間、教卓に立って手を叩き、みんなの注目を集めたみやちゃん。


「私、占いで裏切り者を突き止めました」

「え?」


まさかの告白に騒めく教室。


「今から二種類の印を送ります。絶対に人には見せないでください。…Aちゃん、お願いします」

『はぁい』


昨日準備した印をみんなの携帯に送信する。

みやちゃんと信長と3人で、一人分ずつしっかり確認したから大丈夫なはずだ。

これはみやちゃんの作戦なので、一応信長にも送信した。


「一つは仲間の印、もう一つは裏切り者の印。これを見れば、思い当たる節があるはずです。さぁ、これで裏切り者が誰かを特定しました。…では、PBB作戦を再開しましょう」

「はぁ?裏切り者明かさねえのかよ」


当然、裏切り者が誰か知りたいはずのみんな。

井伊くんがみやちゃんに突っかかった。


「知る必要はございません」

「何でだよ」

「よく考えてみてください。なぜ家康くんが裏切り者がいることを明かしたのか。それは、皆さんの輪を乱すために他なりません」

「確かに」


本当に口が上手いな。

いや、みやちゃんだからみんなも信用するのかもしれない。

内心は緊張しているのかもしれないけど、あんなに堂々と話せるみやちゃんがちょっと羨ましい。


「私たちがすべきことは、裏切り者探しではございません。作戦を遂行することにあるのです」


ここまで言われてまだ反論するような人はいなかった。


「では、我々にこの印を送ったのは」

「私たちが裏切り者に目を光らせていると伝えるため。これで、迂闊には動けないはず。それでは、PBB作戦を再開します。…いいですね?」


黙り込むみんな。


「いいですね!!!!」

「「「「「「はい!!」」」」」


最後は圧で押し切った。

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美優(プロフ) - A?さん» コメントありがとうございます!前田くんと絡めるように頑張ります! (2022年8月26日 10時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
A? - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております!秀吉ともっと絡ませてほしいです!!! (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます! (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2022年8月10日 0時

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