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「はぁ、心臓が止まるかと思いました……一生分の嘘吐きましたわ」
『何もしてないけど私も疲れた…みやちゃん、お疲れ様。ありがとう』
みやちゃんと二人、屋上に面した廊下の椅子に座り込む。
やっぱりみやちゃんも同じ気持ちだったのね。
目の前の手すりにもたれた信長が微笑む。
「…大したうつけたちだ」
『んふふ。さすがは私の見込んだみやちゃんね』
「大成功〜！」
そこに、拍手をしながら黒田くんが階段を登ってきた。
「黒田くん？」
「お見事」
「え？何がでしょうか」
「嘘だろ？裏切り者を特定したって」
「え」
『やっぱり黒田くんにはバレちゃったかぁー』
黒田くんははなから私たちの嘘を見抜いていたらしい。
まあ、私も黒田くんには見抜かれると思っていたけど。
「個別に送ったメッセージ、それは、二種類じゃない」
黒田くんが丸の印を映した画面をこちらに見せる。
「全員に丸の文字を送ったんだろ。全員に丸を送れば、裏切り者じゃない人間は、“あなたは潔白だ”という意味の丸を貰ったと。だが、裏切り者は、“あなたが犯人です”という意味の丸だと受け取る。そう考えたんだ。違うか？」
俯くみやちゃん。
黒田くんは本当に頭が切れるな。
「ところでどっちだと思う？俺は仲間か、それとも、裏切り者か」
黒田くんが徳川くん側だとすると、頭でも力でも勝てなくなっちゃうから違うって信じたい。
というか、黒田くんはどっちの味方でもないと思うんだけど。
「信長、お前どっちだと思う？」
「貴様がどちらであろうと、是非に及ばず」
「お前面白いな。明日からよろしく」
微笑んだ黒田くんはまた階段を降りていった。
『信長、協力してくれてありがとうね』
帰り道、信長にお礼を言うと頭をポンポンしてくれた。
「俺は何もしていない」
『まあ私も何もしてないけど』
「いや、Aがいてみやびも助かっただろう」
信長に褒められると純粋に嬉しい。
単純なもので、その日はいつもより寝つきがよかった。
─────────────────────────
次の日、休み時間に学校を抜け出して信長とアイスを買いに行った。
いつもの棒アイス。
この間は一本しか残っていなかったから男の子に葡萄味を譲っていたけど、今日はいっぱいあって、嬉しそうに葡萄味を2本取っていた。
あ、私も強制で葡萄なのね。
好きだからいいけど。
『ちょっと、歩きながら食べないの！』
「溶けるだろ」
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美優(プロフ) - Ａ？さん» コメントありがとうございます！前田くんと絡めるように頑張ります！ (2022年8月26日 10時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
Ａ？ - 凄く面白いです前田との絡みが欲しいです (2022年8月25日 15時) (レス) @page35 id: 463b37ca19 (このIDを非表示/違反報告)
涼杜兄妹(プロフ) - いつも楽しく拝読しております！秀吉ともっと絡ませてほしいです！！！ (2022年8月25日 14時) (レス) @page35 id: a89c13a921 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずさん» ありがとうございます！ (2022年8月23日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すず(プロフ) - 応援してます!! (2022年8月19日 18時) (レス) @page13 id: c8c40d0f19 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年8月10日 0時
