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「いやあの、いやそれは…」
「もうよい」
「あっ…」
『待って！』
再び図書室に視線を向けた信長を呼び止める。
「なんだ……おっ」
『…気をつけて』
「心配することはない」
振り返ったその腰に抱きついて、信長を見上げた。
見つめ返してくれた瞳がいつも通り頼もしくて、なんとなく大丈夫な気がした。
『行こ、みやちゃん』
「、はい」
みやちゃんと2人きりになるのは久しぶりな気がした。
『みやちゃん』
「はい」
『私…何かしちゃった？』
「へ？」
みやちゃんが立ち止まる。
『なんか、みやちゃんが占い始めた日からあんまり目合わないし…』
「そ、それは…」
何かを考えるように黙り込んでしまったみやちゃんについて、神社までやってきた。
みやちゃんに倣って階段に腰掛ける。
「…Aちゃんは、信長くんとご一緒に暮らしていらっしゃるのですか？」
『へ？ち、違うよ！？』
みやちゃんの質問が思わぬ角度からきたので声が裏返ってしまった。
やっぱり、みやちゃんは信長のことが好きなんだろうか。
みやちゃんと恋敵になるのは心苦しいけど、正々堂々戦わないとだよね。
「でも、いつも一緒にいらっしゃいますし」
『私たちは、ただの幼馴染みたいなものだよ。…それに私、一人暮らしだし』
「一人暮らし？」
『私のお母さんね、私を産んですぐに出ていっちゃったみたいなの。父も3歳のときに事故で亡くなっているし。…年の離れたお兄ちゃんもいるんだけど、銀杏高校に行くのに反対されちゃって。喧嘩して出てきちゃった』
「ではあの方は本当に、」
『あの方？』
なんか、想像してた反応と違う？
みやちゃんは信長よりも私のバックボーンが気になっているみたいだ。
それに、あの方って、誰。
「いえ、なんでも」
『誰なの？』
ごめんね、ちょっと圧かけちゃった。
「…この間、Aちゃんのお兄様だという方に会ったんです」
『お兄ちゃんに？』
信じられない。
それでこの間から様子がおかしかったのね。
お兄ちゃんはどこからみやちゃんにたどり着いたのだろうか。
みやちゃんに何を、話したというのだろう。
『何、話したか聞いてもいい？』
「お父様が、クローンをつくられた、と聞きました。それで、家康くんを止めてほしい、と…」
『あのバカ兄貴』
「やはり、本当なのですね」
みやちゃんと視線がぶつかった。
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美優(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます！私も嬉しいです！！ (2022年8月15日 19時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 私このドラマシリーズ好きなので嬉しいです！ (2022年8月15日 18時) (レス) @page6 id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずやまさん» そのお言葉が一番嬉しいです！ありがとうございます🥰 (2022年8月9日 2時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すずやま(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！☺️これからも作成頑張ってください！ (2022年8月8日 18時) (レス) @page37 id: 50da26ed0a (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 寧々さん» わざわざありがとうございます！全然迷惑じゃないですよー！！ (2022年8月5日 16時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年7月25日 9時
