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そこまで聞いたのなら、いつかは全てを話さなければいけないのかもしれない。
一生一人で背負っていくつもりだったけど、覚悟を決めることにした。
『今から、みやちゃんにとってきっとショックな話をするけど大丈夫?』
「…はい」
『…私の父はね、歴史オタクの科学者だったの。兄が生まれた後、父は武将のクローンを生み出す技術を体得した。そして、お母さんが私を身籠ったタイミングで武将のクローンをつくっていった』
「え?」
『父は、武将の数と同じだけ、私のクローンも作ったの。それぞれの武将を見張らせるために』
みやちゃんが目を見開いた。
『私は信長の見張り役として信長の側で育てられた。他の子たちも同じね』
「その方々は、今」
『顔を合わせないように、全国に散らばっているの。いくら育った環境が違うとはいえ、やっぱり似てる部分が多すぎるだろうから』
「会ったことはないのですか?」
一度だけ、見せてもらったアルバムを思い出した。
自分とよく似ているけれど、自分より一回り小さな赤ちゃんがたくさん並んでいる写真。
とても奇妙だと思ったのを覚えている。
『私は、赤ちゃんの頃の写真だけ見たことがあるけど、他の子たちは武将たちと同様に自分がクローンだってことを知らないの』
「そんなことが…」
『最低でしょ?だからお母さんはすぐに出て行った。父が事故で死んだあと、お兄ちゃんと私は祖父母の家で育てられたの。けど2人も歳だったからすぐに。13歳になったとき、お兄ちゃんから全てを聞いた。お兄ちゃんは私が信長と関わるのを嫌がったけど、私は今更離れられなかったの。それに、一生見届ける義務と責任があると思った。父に無理矢理その人生を始められた彼らが、…信長が、少しでも幸せな生涯を送れるように。だから私はお兄ちゃんに黙って銀杏高校へ行くために、一人で暮らしてるの。でも、お兄ちゃんがみやちゃんに接触するなんて予想外だった。…ごめんね』
何の関係もない子に知らなくていい、知らない方が幸せなことを教えなくちゃいけなくなるなら、家出なんてしないでもっと違う方法をとればよかった。
私は、みやちゃんの手を取った。
『みやちゃん』
「…はい」
『このことは絶対に誰にも言わないで。それから、前にお父さんに、ここで“彼ら”を救ってほしいって言われたみたいだけど、いつでも逃げていいからね?私は何があってもここにいるから』
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美優(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます!私も嬉しいです!! (2022年8月15日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 私このドラマシリーズ好きなので嬉しいです! (2022年8月15日 18時) (レス) @page6 id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずやまさん» そのお言葉が一番嬉しいです!ありがとうございます🥰 (2022年8月9日 2時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すずやま(プロフ) - 更新楽しみに待ってました!☺️これからも作成頑張ってください! (2022年8月8日 18時) (レス) @page37 id: 50da26ed0a (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 寧々さん» わざわざありがとうございます!全然迷惑じゃないですよー!! (2022年8月5日 16時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年7月25日 9時