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それを秀吉くんが言うと非常に現実味があるからやめて…!


「もーっと頭下げんかい。地べたにキスするようにー」

「ひーでーよーしーー!」

「んーまっ」


あまりに相手を煽るような秀吉くんの態度に、余計な敵を増やすのではないかと心配になった。


『疲れた…』

「おう、A」


息抜きのために屋上に上がると、日陰で信長が帆立を焼いていた。


『焼けてる?』

「食うか?」


スカートが汚れるのもどうでもよくなって、信長の隣に座り込んだ。


「汚れるぞ」

『もういいや』

「待ってろ」


帆立を扇いでいた扇子を私に預けてどこかへ行ってしまった信長。

すぐに戻ってきたかと思えば、屋上の入り口に置いてあるベンチを持ってきてくれた。


『ありがと』


壁にベンチをくっつけて、もたれかかりながら座ると、だんだん眠くなってきた。


『ふぁー…』

「眠いか?」

『でも授業受けなきゃ…』

「チャイムが鳴る前に起こしてやるから、少し寝ろ」


肩に信長の手が回り、優しく叩いてくれているうちに、いつのまにか眠ってしまった。

その後屋上に来た本多くんに寝顔を見られたなんて、信長は教えてくれなかった。




帰り道、近所に住んでいるらしい子どもたちに捕まった。


「ねえねえ!ちょっと審判やってよ!」


正直なんの競技であれ、今日はもう審判は懲り懲りだったけど、あまりに信長がやりたそうだったのでついて行った。

何をするのかと思えば、尻相撲らしい。

ちょうどいい切り株の上に、背中合わせで2人の男の子が立った。


『よーい、スタート!』


しばらくは()っていたけど、やがて体格の小さな子が押し負けた。


「よっっわ!もっかいやろうぜ」


勝った子が落ちた子に手を差し出した。


『やだ紳士じゃん』

「もういいよ、僕弱いし」

「このうつけが!」


と、それまで黙って見ていた信長が落ちた子に向かって言った。


『ちょっと、さすがに子どもにうつけはダメだよ!』

「倒れてからが始まりだ」

「バカじゃね!?」

「倒れたら終わりじゃーん…」

「審判のくせにルール知らないんですかー!」

「ほら立て!!」


信長の言葉の意味が飲み込めなかった子どもたちが騒ぎ出す。

が、すぐにそれも治めてしまった。


「立つのが嫌なら寝てろ」

「うるせえ!」


さっきまで座り込んでいた子がスッと立ち上がった。


「馬鹿な格好してる奴に言われたくねぇよ!」

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美優(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます!私も嬉しいです!! (2022年8月15日 19時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 私このドラマシリーズ好きなので嬉しいです! (2022年8月15日 18時) (レス) @page6 id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずやまさん» そのお言葉が一番嬉しいです!ありがとうございます🥰 (2022年8月9日 2時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すずやま(プロフ) - 更新楽しみに待ってました!☺️これからも作成頑張ってください! (2022年8月8日 18時) (レス) @page37 id: 50da26ed0a (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 寧々さん» わざわざありがとうございます!全然迷惑じゃないですよー!! (2022年8月5日 16時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2022年7月25日 9時

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