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「でも、ほんまビビったわ。信長があんなに強かったなんて」
廊下を曲がった影に引っ張られて、秀吉くんの話を聞く。
「でも、もっとびっくりしたんが、信長が自分の力を全くアピールする気がないことや。Aちゃんは知っとったん？」
『え？』
「幼馴染やねんやろ？」
『うん、まあね…』
信長が喧嘩に強いのは今に始まった事ではない。
というか、秀吉くんは、
「なんで教えてくれへんかったん！？」
『なんでって、秀吉くんは知ってるでしょ？』
「え？俺ここに来るまで、っていうか来てからも全く信長が強いっていう噂聞いたことないけど」
そっか、あのとき私たち名乗らなかったから、秀吉くんは知らないんだ。
それか、ずっと前のことだしもう忘れちゃったのかも。
『武田くんが言うって可能性は考えなかったの？』
「言うわけないやん、助けられたって。あのプライドの塊が」
「ですが！みんな秀吉くんが倒したとは信じていないようでした」
「全員が全部信じへんくてええんや」
『…心理ゲームってわけね』
みやちゃんの問いに笑った秀吉くんを見て、いかに秀吉くんが賢いかを再確認した。
翌朝登校すると、クラス内は秀吉くんの話で持ちきりだった。
絶妙な信憑性の低さから、みんな信じるか信じないか迷っているみたい。
そのとき、どこか楽しそうな秀吉くんと不思議そうなみやちゃんが教室に入ってきた。
同時にチャイムが鳴る。
【みなさん、公認旗印が出ました。旗印提出は…特進クラスの、豊臣秀吉くん】
『えっ』
教室のど真ん中でポーズを決めた秀吉くんに、クラス中の視線が集まる。
「秀吉くん！？」
「マジか！猿が旗印戦！」
「お前喧嘩できんのか？」
「あはは、無理無理無理」
「聞いたぞ秀吉、本当に強いのか」
みんな、やっぱりどこか疑いを拭いきれないよう。
普段の秀吉くんを見ていても、とても腕一本でのしあがってきたようには見えないもんね。
「おい酒井、榊原！」
「あ！？」
「お前ら2人を指名した。地べたにキッスさせたるわ」
「上等だよ！」
「お前に喧嘩で負けるわけねえだろ！」
「吠えてろや！」
見事に挑発に乗った酒井くんと榊原くんを前に、秀吉くんは余裕のステップを踏んでいる。
【秀吉くんが出した旗印は、こちらです】
「え！？」
旗印が映された画面を見て驚く者、笑う者、感情を出さない者…
波乱の幕開けだ。
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美優(プロフ) - 紗奈さん» コメントありがとうございます！私も嬉しいです！！ (2022年8月15日 19時) (
レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
紗奈 - 私このドラマシリーズ好きなので嬉しいです！ (2022年8月15日 18時) (レス) @page6 id: 2c45cd1730 (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - すずやまさん» そのお言葉が一番嬉しいです！ありがとうございます🥰 (2022年8月9日 2時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
すずやま(プロフ) - 更新楽しみに待ってました！☺️これからも作成頑張ってください！ (2022年8月8日 18時) (レス) @page37 id: 50da26ed0a (このIDを非表示/違反報告)
美優(プロフ) - 寧々さん» わざわざありがとうございます！全然迷惑じゃないですよー！！ (2022年8月5日 16時) (レス) id: c086026ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年7月25日 9時
