2人の悪魔と過ごす日々 (ページ15)

今日:3 hit、昨日:1 hit、合計:25,679 hit

2 ページ15

手下の方々がホテルについて早数日。
リクルート活動が始まる少し前から生活に慣れるために来ているため、皆さんおのおの好きにすごしている。

外に出たり、歌を歌ったり、本を読んだりなど様々。
最近の悩みは、言葉使い。
もともとそんな丁寧な言葉使ってなかったから、ボロがでそう。
おかげでかなりルイに睨まれている。

憂鬱だなと思いながら皆さんの洗濯物をたたむ。
さすがにこちらの世界に出張が許されるだけあって皆さん優秀だ。
大体のことはすぐに覚えてくれる。ダルメシアさんとスカーさんにお風呂の概念と下着云々の大事さを教えるのは骨が折れたが、これは割愛しよう。

『ルイ、洗濯物たたみ終わったけどこれどうするの？』
｢どうするもくそも、皆さんの部屋に届けに行くだろ。｣

いや、そんなこと分かってるよ･･･。
本当にこいつの猫かぶり能力は尊敬に値するよ。

『それはわかってる！今誰もいないでしょ。』

そう、今日はどういうわけか皆さんこぞって外出している。
単独か団体かは知らないが、今このホテルには私とルイしかいない。
もちろん、別の部屋にはシリキはいるが。

｢あぁ。そういうことか･･･。部屋の主がいないのに入るのはな･･･。｣
『帰ってきてからにする？』
｢そうだな。｣

たたんだ洗濯物を、部屋ごとに分けておいておくとやることが無くなった。
実際はあるのだが、めんどくさい。
食事の用意はルイに任せてるし、どうしようかな。
皆さんがいないことだし、たまにはゆっくり昼寝でもしようかとダイニングルームのソファーに寝転がった。

屋上か迷ったが、ここにいれば万が一ルイが呼んでもすぐに気づくことができると思って。
寝転がったことにより眠気が襲ってきたため、私はそのまま眠りに落ちた。

------------------------
【ルイside】

普段なら呼んだらすぐに来るノアが来ない。
まぁ、この時間だ。どうせ寝ているのだろうが。
ここ最近頑張っていたし、少しくらいなら寝かせてやろうと思っていたが･･･

｢3時間以上も寝るか？普通｣

屋上かと思い、気配を負ったが思いのほか気配は近かった。
まさかのダイニングルームのソファーで寝てやがった。
俺はため息をつき右手に少々力を入れて、振りかぶる。

｢いっ･･･おい！｣

眠りこけるノアの頭に俺の右手を振り落とした。