【218】 ページ42
*side潤*
潤「ったくアイツは何やってんだか……。」
いつも時間前に来ている彼女が、
中々生徒会室に来ない理由は何となく予想がつく。
どこに居るんだと当てもなく探していれば、
中庭に見慣れた後ろ姿があった。
潤「‥居た。」
見つけた背中に近づいてみるけれど、
ぼーっとしているのか一向に俺には気付かない。
潤「お前、ココ好きだな。」
「うわぁ？！」
声を掛けると、ﾋﾞｸｯと肩を揺らしたかと思ったら、
普段聞かない大きな声を出した彼女は、勢いよく振り返った。
潤「おぉ、すげぇ反応。」
「な、んだ…、松本さんか……。」
大きな瞳を見開いた彼女は、
俺と分かった途端にほっと胸を撫で下ろす。
潤「何だとは何だよ。」
「もう、驚かさないで下さいよ…。」
潤「驚かしてねぇよ、迎えに来てやったんだよ。」
「迎え…？」
何でと俺にそう問うた彼女は、少し首を傾げた。
しっかりしてんのか、天然なのかどっちなんだよ。
潤「お前が生徒会室に来ないからわざわざ探しに来たんだよ。」
「あっ…、すみません…。」
潤「大体真冬に好き好んで外に居るなんて、お前ドＭなの？」
「なっ…、そんなんじゃないです！」
ドＭ発言を力一杯否定した彼女は、ぐっと眉間に皺を寄せた。
ムキになるところはガキみてぇだな。
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?醂凛?(プロフ) - 和音さんの作品をいくつか読ませて頂きました。どれも内容が素敵で、毎度更新を楽しみにしてます！和音さんの世界観大好きです！夢を見させて頂きありがとうございます。応援しています、頑張って下さい！！！！ (2021年3月19日 0時) (
レス) id: 051ec58ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年3月8日 18時
