【193】 ページ17
「あれ…？」
いつものように白い扉を開けるけれど、
やっぱりそこには彼の姿はなかった。
ソファに座っているのは４人。
最近、彼に会っていない気がする。
「‥二宮さんって、何かあったんですか？」
そう問えば、彼はスマホの画面から顔を上げた。
翔「何で？」
「２、３日姿を見てないので……。」
ダルイとか帰りたいとは言うけどちゃんと学校には来ていたから、
こんなに姿を見ないのは初めてで、何かあったんじゃないかと心配になった。
翔「あぁ、ニノ風邪引いて寝込んでるみたいなんだよね。」
「風邪？」
翔「こんな寒いのに、外でゲームしてたらしいからね。」
「そう、なんですか…。」
そこは、楽しみよりも体調を優先してほしかった。
何でこの季節にあえて外でゲームしてみたの。
風邪引くに決まってるじゃない。
それに外でゲームなんて、指かじかんで絶対に動かないでしょ。
翔「ニノ１人暮らしだけど大丈夫かな…。」
「１人暮らしなんですか…？」
彼を心の中で責めていれば、ﾎﾟﾂﾘと呟かれたそんな言葉。
翔「…あ、そうだ。Aちゃんこの後予定ある？」
「いえ、特にないですけど…。」
私のその言葉に、何かを思いついたように口角を上げた彼は。
翔「じゃあ、ニノのお見舞い、頼んでもいいかな？」
「へ？」
そう言った。
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?醂凛?(プロフ) - 和音さんの作品をいくつか読ませて頂きました。どれも内容が素敵で、毎度更新を楽しみにしてます！和音さんの世界観大好きです！夢を見させて頂きありがとうございます。応援しています、頑張って下さい！！！！ (2021年3月19日 0時) (
レス) id: 051ec58ae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：和音
| 作成日時：2020年3月8日 18時
