9話 ページ25
「どの寮に入るかは、入学式の時、魂の資質で闇の鏡が決めるとされるけど……
なんとなく、寮ごとにキャラが固まってる感じはあるな」
「それはあるねー。めっちゃわかる」
いや、それ言ったら私絶対にイグニハイド寮でしたよね？
あれ？闇の鏡さーん？
「キャラ……ですか？」
お？これは色んな寮の新入生観察のチャンスでは？
「例えば……ホラ、あいつ」
「犬の耳が生えてる!?」
あれはいい耳だ！実にもふもふしていそうで大変よろしい。
見たところ狼かなあ？
「あのゴツさは見るからにサバナクロー寮って感じだな」
トレイ先輩そのギャップが堪らないんですよ!!
ふわふわなのにゴツイってもうアレだよね、雨の日にヤンキーが捨て猫に傘さしてあげる感じだよね？？？(伝われ)
もう合体しちゃってるよね？？？
「それな〜！運動とか格闘が得意なタイプが多い寮なんだよね。
肉体派っていうか、イカついお兄系っていうか？
黄色と黒の腕章つけてるのはサバナクロー寮」
「ほー。じゃあ、あっちの灰色と薄紫の紐を腕に巻いてるのは？」
「彼はオクタヴィネル寮だな」
しかも寮長……え、まって！アズールくんぼっちじゃん!?
ウツボ兄弟どこ行ったの？喧嘩？(違う)
「その手前のテーブルに座っている臙脂と黄色の紋章はスカラビア寮の生徒だ」
「どっちも頭脳派揃いって言われてる。
筆記テストはそこ2寮がデットヒートってカンジだよね。
あ、でもスカラビアの寮長は勉強はそこまでって感じで〜」
カリムくんだしね。
「はーい。これ話が脱線するフラグ〜」
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作者名：みゃるかめす | 作成日時：2020年5月9日 18時
