雌雄同体兄弟 (ページ21)

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5話ページ21

『やっとお昼だぁ。4時間目くらいからお腹なるのホントやめて欲しいよね』

そんな文句をブツブツ言いながら食堂に行く。

「あ、アレンちゃんじゃん。今からお昼？」

『けーくん先輩とトレイ先輩！はい、だいたい皆今からお昼です』

「そのちょっと揚げ足取ってくる感じ、オレは嫌いじゃないよっ！」

ふん！朝の仕返しだよ。

「それなら一緒に食べないか？」

心の中でケーくん先輩にあかんべーをしていると、トレイ先輩がそう提案してきた。

もちろん拒む理由もないので、2人に着いていく。
まるで勇者パーティに入った気分だ。

大食堂の中に入ると何やら目立つ首輪をつけたやつが……

「お、あそこに居るのって…」

トレイ先輩が言い終わる前にけーくん先輩は話しているユウくん達の方に向かっていた。

『けーくん先輩流石、行動が早い』

「ははは、それじゃ俺達も行こうか」

『はい』

～～

「ち、ちゃん付けはやめてください、先輩！」

「はは。それはケイトの愛情表現だからな」

あーそれ嫌がるのか。まぁ確かにちゃん付けされるのは嫌か。
私、普通に受け入れてたわ。

「つか、隣のアンタ達は誰？」

「おっと、悪い。俺はトレイ。トレイ・クローバー。

ケイトと同じくハーツラビュルの3年だ。で、こっちが」

『私はアレン・チャナメラ。ハーツラビュル寮の2年生だよ。よろしくね？』

「え、女の人？」

『うふふ、さぁ？』