もう恋なんてしないと決めたのに。2

sixty-two ページ21

廉side









ある日、俺の部屋にお見舞いの人が来てくれた。







・









『廉くん、久しぶり。』









あぁ、Aさんや。









・









なんやろう。









Aさんを見ていると、なぜだか








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自然と、顔がほころんでまう。









おかしいんかな、俺。









・









廉「今日は楓も居ないし…ゆっくりしてってください！笑」





ふざけて、言った。







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でも、なぜかAさんの顔は









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悲しそうな、顔になった。









『そっ、か…。彼女さん、元気？』









あれ、なんやろう。








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胸が、痛い。









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心が、叫んでいる。









「あなたの彼女は、本当に楓ちゃん？」




と。








・








それと共に、Aさんももーっと悲しい顔をした。









まるで、






「あなたの彼女は、私だよ？」





と訴えるように。








・









はっ、被害妄想激しすぎやろ、俺。









でもな、なぜか。









なぜだか、Aさんが









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・









彼女だったらいいな、なんて思ってる俺が居る。









最低やわ。









俺の彼女は、楓やで？









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・









楓、なんやから…。









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